内容説明
詩と演劇が大庭文学の源泉であるのは自他ともに認めるところ。本巻では、詩集、戯曲、ラジオドラマ脚本を核に、娘との往復書簡、民話の翻訳翻案を収める。
目次
錆びた言葉
炎える琥珀(往復詩集 大庭みな子・水田宗子)
拾遺詩篇(久保山さん死す/ガラスの球/ゆく舟/王女の涙)
死海のりんご
ドラマ
石を積む
郁る樹の詩―母と娘の往復書簡
民話・童話翻訳翻案
著者等紹介
大庭みな子[オオバミナコ]
1930年11月東京生まれ。津田塾大学英文学科卒業。夫の赴任先、アラスカで本格的に執筆を始め、1968年「三匹の蟹」で群像新人文学賞・芥川賞受賞。著書に『がらくた博物館』(女流文学賞)『寂兮寥兮』(谷崎潤一郎賞)『啼く鳥の』(野間文芸賞)「海にゆらぐ糸」(川端康成賞)『津田梅子』(読売文学賞)「赤い満月」(川端康成賞・二度目)『浦安うた日記』(紫式部文学賞)など。日本芸術院会員。1996年、脳梗塞により、左半身不随で車いす生活になるも、夫の協力を得て、その後も著述を行った。2007年5月24日逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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