いつの日も泉は湧いている

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  • サイズ A5判/ページ数 317p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784532171254
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

大切な女性がこの世から姿を消してしまった。1969年のことをいま、書かずにいられない。痛みと悲しみにみちた快心の青春小説。

著者等紹介

盛田隆二[モリタリュウジ]
1954年東京都生まれ。情報誌「ぴあ」編集の傍ら小説を執筆し、90年の『ストリート・チルドレン』(野間文芸新人賞候補)、92年の『サウダージ』(三島由紀夫賞候補)で注目される。96年作家専業に(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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雨猫

9
権力や体制と闘った高校生。私の時代は学生運動は既に終わっていたが確実にあったんだなぁと。青春時代というのはあっという間で、大人になってみてその運動をして良かったと思えるのか聞いてみたい。私自身は遊び呆けてないでもっと将来に備えておけば良かったと青春時代を悔いているのだが、それも全部終わったから言えることだ。若い子は大人の意見なんか聞く耳持たないしね。でも政治や社会に興味を持つことはとても意義があることだと思う。☆4つ2015/04/30

こうちゃ

9
2012年、大切な女性がこの世から姿を消してしまった。彼女と出合った1969年、高校生も反戦運動に立ち上がったあの時代のことを書かずにはいられない小説家の守田。痛みと悲しみに満ちた青春小説。自伝小説ではないのかと思って検索したら、どうやらそうではないみたい。2014/01/29

M.Ito

7
学生運動というと、小説か漫画かテレビくらいでしか知らないので、詳細な活動内容が興味深かった。そういう活動は大学生のものだとばかり思っていたので、高校生が行動を起こしていたことがまず驚き。分からない専門?用語も少しあって、検索しながら読んだ。自分の学生生活が如何に暢気であったか身に染みる。友人同士で政治の話なんてあまりしなかったし、したとしてもニュースや新聞の受け売りばかりで、真剣に考えるということをしなかったなぁ。青臭い理論や恋愛を経た大人の、「碑」的小説といった印象。2014/02/07

ハチアカデミー

7
1970年に高校生だった男の闘争の思い出とその後の人生回顧録。当時恋をしていた女性の思い出が中心となるが… 回顧録以上のものではない。当時を知らない身としては、高校生でさえも戦争について、国家について考え、国家に立ち向かったものたちがいたということを、単なる知識としてではなく、体験談として読めたことは収穫である。でも… センチメンタルな中年の回顧録にすぎない。同時代を生きた人、当時を知っている人が読めば、感慨深いものもあるのだろう。華やかだった青春時代よりもむしろ、闘争後の人生のほうがよみたかった。2014/01/30

eipero25

5
高校全共闘とその約40年後の現在。高校時代がノンフィックションで現在がフィックションみたいに感じた。闘争は団塊の世代の黒歴史でもあり、青春の情熱でもあるんでしょうが、ちょっと世代がずれただけで、ちっともわからん。 著者は団塊より若いけどね。影響受けたのでしょう。2017/09/16

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