内容説明
誕生日に嵐山で会い続けるという、幸せだった頃の約束。こわれやすい心と、ふたつの名前と…淡く白い恋愛小説。
著者等紹介
田村優之[タムラマサユキ]
香川県出身。早稲田大学卒業。『ゆらゆらと浮かんで消えていく王国に』で、第七回開高健賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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あつひめ
25
昔の恋、それも自分の思いが残ったままの恋はいつまでたっても消すことができないのかもしれない。惚れたら負けって感じかな?佳苗の意地悪な視線が私に見えてしまうのは同性だから?舞台となった京都は長い歴史の中に数々の男と女の悲恋を飲み込んできた場所・・・切ないオーラがにじみ出ているような気がしました。主人公圭一のちょっと薄っぺらなところはがっかりだったかなぁ。これからが本当の成長期なんだろうか?彼女の抱えるすべてを受け入れる覚悟を持つことで一人前な大人の心構えになるのかも。昔の女ともケリがついたことだし。2011/04/16
おさむ
15
現役日経新聞記者の小説というふれこみで初読。京都で在日の美少女にほれるのは「パッチギ」、京都を舞台にした年の差男女の恋愛は「最終便に間に合えば」、精神不安定な女性とのつきあいは「ノルウェイの森」を彷彿させます。うーん、よくあるねじれた恋愛小説といったところでしょうか。2014/06/29
myc0
14
京都が舞台の恋愛小説。新聞記者の圭一は、取材先の企業でアルバイトをする日韓ハーフの大学生・静音に心を惹かれていく。2人の距離が縮まるたび、少しづつ静音の抱える問題や心の不安定さが露わになっていくのだが…。/設定は面白い。登場人物の心の動きもリアリティがある。だけど読後感は、興味のない恋愛話を聞かされた時のような、ふーん、っていう気持ちに。圭一は浮気するし、静音には魅力を感じなかった(作者の好み?)し病気云々を差し置いても面倒くさいし、ラストは韓ドラみたいで、私はちょっと…。作者は何を伝えたかったんだろう。2015/09/19
しゅ
6
静音の明るい時のキャラと京都の情景が魅力的だった。 対するに圭一の自分に都合の良い性格には反感を覚える。2023/01/01
koguma
5
テーマが重い割には、あっさり終わってしまうラブストーリーだなと感じた。私の友達にも、母親が韓国人という人がいる。だけど彼女は日本で生まれ育ち、日本語しか話せない。私は彼女と出会う何年も前に、今の夫(韓国人)と結婚していたので、在日の人たちの気持ちとか悩みとか、ある程度他の日本人よりはわかっているつもりだったけど、彼女と話していると、やはり子供の頃から差別を受け、自分が何者であるかに常に悩んでいたのだなと感じざるを得なかった。普通にしているつもりでも、どこか周りから浮いている、そんな悲しさが静音と重なった。2014/07/24




