内容説明
一九八一年、大隈銅像のある大学。奇妙な犬の世話に疲れ果てたぼくは、ある哲学サークルに救いをもとめて入会する。当初は無我夢中となるが、その活動形態に、やがて根本的な疑念を抱き始める。「正しさ」の呪縛から逃れるために、雑踏に身をさらし、最後に、ぼくが、見たものとは…。まったく新しいシューキョー小説、世のスピリチュアルブームに一石を投じる渾身の意欲作。
著者等紹介
三輪太郎[ミワタロウ]
1962年、名古屋市生まれ。早稲田大学卒業。90年、「『豊饒の海』あるいは夢の折り返し点」で、群像新人文学賞(評論部門)受賞(本名で)。2006年、小説第一作『ポル・ポトの掌』で、第1回日経小説大賞佳作(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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