内容説明
31歳・株ディーラーの早すぎる引退。「神の見えざる掌」を離れ、内戦が続くカンボジアの森へ。そこで彼が見たものとは…ナイーブな感性で高度資本主義社会の陥穽に迫る日経小説大賞佳作の力作長編。
著者等紹介
三輪太郎[ミワタロウ]
1962年、名古屋市生まれ。早稲田大学卒業後、出版社勤務を経てフリー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
南雲吾朗
28
かなり前に読んだ記憶のある作品。最近、色々と過去の事件を読む機会がありポル・ポトに関して思い返していた時に「あっ、そういえば、こんな内容の小説を読んだ事がある」っと思い出して登録。最後、ポル・ポトに会って、そこからどうなったかが思い出せない。これは、必ず再読せねば!
takao
1
ふむ2024/12/09
さな子
0
カンボジアってどこだっけ?からスタートした。 展開がはやくて読みやすい。 でも株の話の方が面白かったな。2015/03/25
REGALO
0
文章が硬く、尚且つすんなりと読めない漢字が所々に。(漢字に関しては、私の勉強不足だか・・・)読み進むのに、時間がかかった。「ポルポト」と題名があったので、もっと早い段階から関与してくるのかと、思っていた。終盤のポルポトとの対談は、主人公がドギマギしながらも自分の考えをポルポト伝えようとして、又、ポルポトも自身の考えを次々に展開させ、両者一歩も引かずの場面は面白かった。「立場が変われば、正義が変わる」ということを考えさせられる本だった。2014/06/19
CCC
0
歴史小説だと思ったら経済小説だった。抽象的な話が多く、難しい題材を扱っているけれど、読みづらくはなかったしつまらなくもなかった。ストーリーも文体も主題も何もかもが漠然としているけれど、決していい加減ではなく理屈は筋道立っていて、頭に入りやすかった。相性が良かっただけかもしれないけれど、とても面白かった。2012/05/19
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