横尾忠則 千夜一夜日記

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  • サイズ B6判/ページ数 469p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784532169923
  • NDC分類 726.5
  • Cコード C0071

出版社内容情報

世界文化賞を受賞し、欧米からも新作の依頼が絶えない80歳の美術家が、老いを迎えた日々を小気味よい文章で綴る日記。

内容説明

80歳を迎える美術家が毎日綴った「千」の昼と夜。絵を描く。散歩する。本を読む。蕎麦屋とぜんざい。アトリエにやってくる人と話す。猫と戯れる。躰の悲鳴を聞くとすぐに病院へ。小旅行で卓球三昧。鮮明な夢と不眠…80歳を迎える今も海外から個展・展覧会でひっぱりだこの横尾さんが綴った1036日の日常。虚実一体が「私」であると公言する美術家の生活は規則正しい反復でありながら、時に生と死の境界を超えて、ピカソ、キリコ、デュシャンから、現存の美術家、ミュージシャン、作家、医師、メダカや蟻まで様々な表現者が行き交う交差点になる。そこに新たな作品が生まれる。

著者等紹介

横尾忠則[ヨコオタダノリ]
1936年兵庫県生まれ。美術家。72年にニューヨーク近代美術館で個展。その後もパリ、ヴェネツィア、サンパウロなど各国のビエンナーレに出品し、アムステルダムのステデリック美術館、パリのカルティエ財団現代美術館など各国で個展を開催。国際的に高い評価を得ている。また、東京都現代美術館、京都国立近代美術館、金沢21世紀美術館、国立国際美術館など国内の美術館で相次いで個展を開催。95年毎日芸術賞、2001年紫綬褒章、06年日本文化デザイン大賞、11年旭日小綬章、同年度朝日賞、15年高松宮殿下記念世界文化賞など受賞・受章多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

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踊る猫

27
まぎれもなく重鎮のはずの横尾忠則の暮らしに触れるべく、いざこの日記を繙き読みはじめるとそこにはなんら「重さ」がない。別の言い方をすればじめじめした「情念」がない。ただ、だからといって「軽薄」を気取ろうとするわざとらしくあざとい「破戒」があるわけでもなく、軽口を叩いたり毒を吐いたりすることもあれど基本的には実に自然体で肯定的で包容力があり、起こる万事をアートに取り入れつつ日々を 楽しんでいる様子が見て取れる。ここまでいい意味で「陰影」を持たず、飄々と歳を重ねられるのは天性の才能だろう。だから人を集められる?2025/04/20

Bartleby

12
横尾忠則日記。彼の作品も大好きだけど書く文章もとても好き。もう、思考が凡庸な、手垢のついた因果関係らしきものから解き放たれているから。違う次元に生きている。時に妄想めいたことも書くのでギョッとさせられもするがそれも含めて良い。その分、読むものを一挙に言葉の外へ、すごく深いところへ連れて行ってくれる。何度もおお笑いしながら読んだ。2022/11/13

ジョナ

6
日記を書き始めて46年の横尾忠則による2013年7月末から2016年5月頭までの記録。夢、制作、交友、猫、読書、病気のことなど。約三年の横尾忠則体験を通して、すっかりファンになってしまった。他人の日記って何でこんなに面白いんだろう。12月には久しぶりに横尾忠則現代美術館に行こう。徒歩五分なのが嬉しい。2016/11/30

tama

5
図書館本 横尾忠則の文章を読んだことがなかったのと、先日テレビ(バクモン)で元気そうだったから。絵は黒の時代が好きで凄く真似した。この人の作品で持っているのは妖星伝カバーとサンタナのLPのみ。喘息、骨折、腹部不快といろいろ背負ってるが自分の内外の諸環境に複雑、精緻、敏感に結び付いているようで、ほぼ毎日病院。これくらい敏感・考え過ぎでないとああいう絵は描けないとも思う。超世界的な画家として世界中の美術館から引っ張り凧。いい言葉があった。「老齢の義理は短命を招く。風邪をひき、転ぶ原因になるから」。見事です!2017/10/25

青龍

1
画家は腹からやりたいことをやればいい2017/05/17

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