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内容説明
韓国大使、フランス大使を歴任した元外交官が距離感の深層に迫る。日本書紀、古事記、源氏物語、平家物語、太平記、歌舞伎、「征韓論」、与謝野鉄幹、高浜虚子、平林たい子、小田実、中上健次―。古代から現代まで、日本人は朝鮮をどのようにとらえてきたのか。我々日本人の心の奥底にある朝鮮観のDNAに迫る。
目次
第1部 海を隔てた隣国像―朝鮮観の系譜(「外国」―大和朝廷の朝鮮観;近くて遠い国―貴族たちの朝鮮観;武士の時代―蒙古襲来、南北朝・室町時代の両国;秀吉・家康・秀忠にとっての朝鮮;江戸時代―知識人の朝鮮観と庶民の朝鮮観;明治の隣国観)
第2部 近代化の光と影―文学のなかの朝鮮人観(近代化に遅れた国;ロマンの国の光と影;断絶の便法―何が障壁を作り出したのか;共通性のわな;連帯意識の深層;罪悪感の奥にあるもの)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
山口透析鉄
22
市の図書館本。外務省出身で大使なども経験している方の本で、日本の歴史で朝鮮半島をどうみてきたのかが前半の第1部に出てきますし、後半の第2部はそれが日本文学作品になっています。 古代は日本の概念自体も曖昧でしたが、百済や新羅等、複数の国家が半島にあった頃とその後でも時代によって変わっているようです。南北朝時代に倭寇が増えた時期や戦国時代の信長・秀吉(南蛮貿易との兼ね合い)と徳川幕府でも違いますし、ましてや明治以降は福沢諭吉みたいに脱亜入欧と言いだすのがいたり、いわゆる征韓論(辿ると吉田松陰に遡る。以下コメ)2025/11/02




