アメリカの世紀は終わらない

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  • サイズ B6判/ページ数 243p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784532169725
  • NDC分類 319.53
  • Cコード C3031

出版社内容情報

「ソフト・パワー」はじめ画期的な理論を提示してきた「知の巨人」が説くアメリカ没落否定論。政治、外交、軍事、経済にわたり、2030年に向けて、中国の台頭に直面する世界のパワー・バランスを明快に読み解く。

内容説明

「中国の世紀」到来論は誤りだ。アメリカの地政学的優位は揺らがない。20世紀とは異なる新たなリーダーシップこそ、アメリカには必要だ。世界を代表する賢者が発する、未来への鋭い洞察。

目次

第1章 アメリカの世紀の構築
第2章 アメリカは衰退期にあるのか
第3章 ヘゲモニーに挑む国々とアメリカの相対的な衰退
第4章 中国の台頭
第5章 絶対的な衰退:アメリカはローマ帝国に似ているのか
第6章 パワー・シフトと複雑化する世界
第7章 結論

著者等紹介

ナイ,ジョセフ・S.[ナイ,ジョセフS.] [Nye,Jr.,Joseph S.]
ハーバード大学特別功労教授。ハーバード大学ケネディ・スクール(行政大学院)前院長。「ソフト・パワー」の概念を提唱したことで知られるアメリカを代表する国際政治、安全保障問題の専門家のひとり。1958年プリンストン大学卒業。1964年にハーバード大学でPh.D.(政治学)を取得し、同年より教鞭をとる。クリントン政権時代の1993年~1994年に国家情報会議議長、1994年~1995年に国防次官補(国際安全保障政策担当)を務めるなど政府の要職も歴任。現在、ケリー国務長官への諮問機関である外交政策委員会の一員

村井浩紀[ムライコウキ]
1984年に日本経済新聞社入社。ヒューストン、ニューヨーク、ロンドンに駐在。経済解説部長などを経て2012年から日本経済研究センター事務局長補佐(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

壱萬参仟縁

23
ハード・パワー:棍棒(強制)とニンジン(報酬)。ソフト・パワー:魅力や説得(28頁)。アメリカがヘゲモニー(覇権)を握っているというのは神話。事実と一緒に多数の虚構がまぎれ込んでいると批判する人も(38頁)。アメリカが衰退しているか検証する前に、この言葉が曖昧なことへの注意が必要。対外的なパワーが相対的に低下している意味(相対的衰退)と、国内情勢悪化、堕落という意味(絶対的衰退)(51-52頁)。創造的産業:EUはGDPの7%だが、アメリカは11%(61頁)。2015/11/21

yo

6
20世紀は「アメリカの世紀」と呼ばれ、アメリカがその圧倒的なパワーを背景に国際秩序の形成を主導した。しかし、70年代以降、アメリカのパワーが相対的に衰退し、そして21世紀は、中国がアメリカに代わって世界一のパワーを保持し、「中国の世紀」となることが予測されている。 本書はそれに対して、より冷静な議論を呼びかけ、アメリカの現状、及びアメリカの地位を脅かし得る国の可能性を検討する。 アメリカの世紀は終わらない。これが著者の結論だが、なぜ終わらないのか、21世紀はどうなっていくのかを考える上でかなり有用な1冊。2015/10/06

ma2373

5
アメリカの世紀が終わり、中国の時代がやってくる。これは不可避なことにように思える。しかし、本書の著者の答えは異なる。確かに経済規模でいえば、中国がアメリカを超えることはあるかもしれない。それと同時に軍事力も高まっていくだろう。しかし、それらだけでは覇権国にはなれないと著者は主張する。 なぜなら、国のパワーの源泉は、軍事力、経済力だけではなく、ソフト・パワーも重要な要素だからだ。そしてアメリカは、旺盛な起業家精神、高等教育の充実、同盟国との関係性など多くの点で中国にはないソフト・パワーにおける優位性がある。2015/10/22

Meistersinger

3
「なんやかや言っても、アメリカの優位性は衰えてないよ」と。確かに様々な意味では事実だろうけど、その優勢を示す方法は色々と変わっていくだろうなぁ。2017/04/29

ぽてち

2
アメリカ人って自国は中国に追い越されるのでは?と思っているのだろうか?私はアホな、と思うのだが、国際政治の論調は私ほど楽観的ではないようで「衰退」という表現をあてはめる論調も。その過剰な論調に警鐘を鳴らすような書がこれ。報道される経済「力」もGDP等の「規模」ではなく、経済の「質」が大事なこと。質の高い友好国をどれだけ持っているか?のような比較が具体的に述べられます。ちなみに本書には推移グラフ、数値資料がでてきません。加え、専門用語は殆どなし、背景説明は行間の注釈で、というように訳者のセンスも良いです。 2016/02/18

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