昭和陸軍 謀略秘史

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  • サイズ B6判/ページ数 346p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784532169671
  • NDC分類 210.7
  • Cコード C0031

内容説明

陸軍中野学校、日米交渉、紙幣偽造、インド独立運動―。異能の軍人の虚々実々の戦い。

目次

1 陸軍省整備局・関東軍特務部―計画立案、満洲国、二・二六事件(名古屋幼年学校;幼年学校の教育 ほか)
2 陸軍「謀略」課長―機密費、紙幣偽造、対支交渉(大日本正義団;軍法会議への圧力 ほか)
3 異国を舞台の知謀戦―インド独立運動、ビルマ撤退(阿部内閣との関係;陸軍がつくって、見限った ほか)
補論 私が参加した日米交渉(日米交渉の発端;日米諒解案の起草 ほか)

著者等紹介

岩畔豪雄[イワクロヒデオ]
1897年広島県生まれ、陸軍幼年学校、陸軍士官学校、シベリア出征を経て、1926年陸軍大学校卒業。陸軍省整備局、関東軍参謀、対満事務局、陸軍省兵務局、同軍務局などを経て39年陸軍省軍事課長。41年渡米し、日米交渉で駐米大使の特別補佐官をつとめる。太平洋戦争開始後は近衛師団歩兵第五連隊長、インド独立協力機関長、第二八軍参謀長などを歴任、43年陸軍少将。戦後京都産業大学設立に参画、70年死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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月をみるもの

18
松浦さんの書評 ( https://www.shokabo.co.jp/column/matsu-43.html )の通り、圧倒的な面白さ。組織(その中でも一番大きなものが国家)の圧倒的かつ理不尽な決定の一翼を担うことを求められた時に、それに同意できない個人にできることはなんなのか? 我が身の問題として考えずにはいられない。。2020/02/24

BLACK無糖好き

12
本書は、異能の軍人と呼ばれた岩畔豪雄に対して木戸日記研究会・日本近代史研究会が1967年に聴き取り調査した記録と、岩畔自身が記した「補論 私が参加した日米交渉」が収められている。満鉄改組問題、在満機構改革、陸軍中野学校設立、紙幣偽造、機密費の実態、戦陣訓作成、大東亜共栄圏考案、岩畔機関、インド独立運動、ビルマ撤退、幅広い交友や各人物評価など興味深い話が満載。様々な謀略や工作活動に関与した傍らで、日米交渉にもかり出される。渡米に際し井上日召らが送別会を開催したとの件に思わずニヤリ(^_^;) 2016/01/30

hyena_no_papa

5
日本陸軍の幹部として太平洋戦争開戦直前の日米交渉にあたった筆者からの聞き取りと自身による日米交渉についての補論。昭和16年夏の時点における日米の戦力比較は、猪瀬直樹氏の『昭和16年夏の敗戦』に詳細に描かれる総力戦研究所模擬内閣の〝必敗〟の結論と合致。しかし帰朝した筆者が認識した如く、その時点での開戦回避は最早不可の状況。ヒトラーのポーランド侵攻や対ソ戦が彼自身の決断によるものだろうことに比して、太平洋戦争開戦の主導者は誰か?判然としない。当時の日本はまさに〝独裁者のいない全体主義〟とでも。そして結末は―2022/09/10

おい

4
どこまで真実かは不明だが、かなり生々しい旧日本陸軍の様子が綴られているようだ。特に日米交渉の章は、他の書籍も少なく、貴重な情報である。 ★★★★2015/07/28

K.C.

3
タイトルの通り、日本陸軍で謀略系の仕事をしてきたインタビュー形式の一冊。4歳違いで同じ陸軍省軍事課長を歴任した西浦進氏の同じタイプの書籍(出版社も同じ)より読みやすかった。インタビュー形式の部分も面白いが、注目すべきは、自ら筆を執った「補論」となっている日米交渉の裏話だと思う。2015/12/25

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