内容説明
20世紀の世界の芸術家に多大な影響を与えた3人の巨匠監督の創造力と表現力の源泉へ…フィルムに焼きつけられた1秒24コマの写真。ひたすら作品を見つめる、映画記者による異色のノンフィクション。
目次
1 黒澤の夢(ゴッホの鴉を飛ばせ―全身全霊で画作り;セザンヌになりたい―青年画家の挫折と再起;鉄斎のように大胆に―風と雨;フィルムに描く―画コンテに込めた情熱)
2 小津好み(背後の名画―日本画家との交流;煙突、原っぱ、洗濯物―下町と木村伊兵衛;モダンボーイの梁山泊―蒲田と河野鷹思;相似形が壊れるとき―秩序と混沌)
3 溝口神話(完全主義者の闘い―美術監督・水谷浩;不屈のアバンギャルド―向島と柳瀬正夢;生身の女―京都と甲斐庄楠音;世界映画へ―ヌーベルヴァーグの熱狂)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kinkin
32
黒澤明、小津安二郎、溝口健二、昭和を代表する映画監督達の美術との関わり方が書かれていた。三人共に共通するのは自分のイメージする画面に妥協を許さない点。現在の映画ならCGで済ますところを原寸大のセットを使ったりと映画という芸術がとても力を持っていたことが分かった。世界に認められた監督たちの生活も描かれていた。2015/07/26
yokmin
3
P-103 映画史家の田中真澄 「小津(安二郎)は幻想に酔えない人だった」 「黒澤明は考える人、 木下恵介は感じる人、 小津は見る人ではないか」 そう、小津はクールな認識者であった(著者)2012/09/28
midnightbluesky
2
あまりにもメジャーすぎる監督たちなので、ああ、そういえばこんなエピソードや、解釈は読んだことあるかも・・・。2011/04/25
takao
1
ふむ2021/07/22
tkm66
0
資料2011/02/05