赫奕たる反骨 吉田茂

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  • サイズ A5判/ページ数 396p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784532167325
  • NDC分類 289.1
  • Cコード C0031

内容説明

ワンマン、貴族趣味、人を食ったような言動と態度…自らの信念を貫き、時に政権とも米中とも真っ向対峙し、戦後日本の骨格を作った名宰相の生涯。対等な外交関係を築く政治家の資質とは?―。

目次

第1章 土佐自由党の血脈―輝ける反骨魂
第2章 宮廷政治の王・牧野伸顕―パリ講和会議への道程
第3章 満州外交の骨格形成―パワーポリティックスを貫く外交官
第4章 あざなえる縄のごとし―昭和動乱期の禍福
第5章 終戦・和平工作に奔走―東条対吉田グループの死闘
第6章 国防の気骨われにあり・辰巳栄一―濁流に抗して自衛隊創設

著者等紹介

工藤美代子[クドウミヨコ]
1950年東京生まれ。チェコスロバキアのカレル大学に留学後、カナダのコロンビア・カレッジを卒業。93年帰国。『工藤写真館の昭和』で講談社ノンフィクション賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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Willie the Wildcat

14
直情径行。広田氏・東郷氏に対する内田氏。この比較に、吉田氏の言動のスジを垣間見る。武官や秘密工作員をも魅了する人柄があっての”放言”。一方、閑職への左遷も、常に自身の肥やし。故に、機会が巡る。人生訓。(本著は、政治観ではなく人生観が主観のため)印象的なのが、寄宿舎時代の詞。心に負った家族愛への想い。豪快さと対照的な繊細さに、どこか納得感。蛇足だが、「皇太子の採寸で汗タラタラ」とは、吉田氏も普通の人間であった証・・・。(笑)2013/12/04

夢仙人

1
対戦中の英国にチャーチルあり、終戦から戦後に吉田茂あり。天の配剤の不思議を思う。しかし、現在の日本には優れたステーツマンの配剤はないのか。2010/03/31

陸のタコ

0
個人も,国家も「塞翁が馬」.将来,何が幸いするかわからない.教科書には,当たり前のように書かれている史実が,微妙な運も作用して決まっていることを知り興味深かった.2010/10/04

yearning for peace

0
土佐特有の「いごっそう」の気質を持ち、止むを得ない実父の事情から、吉田家へ養子入りした茂は、明治の第二世代。外交官としての最初の任務は、奉天行き。厳しい上司に鍛えられ、いわゆる出世街道ではなかったことが世界を見る眼を養ったようだ。妻・雪子、岳父・牧野伸顕、近衛文麿など、彼を取り巻く運命は、なるべくしてあの戦後直後の混乱期に首相になったような気がしてならない。彼の死後の妻への約束したエピソードが胸に焼きついて離れない。2010/05/21

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