内容説明
西郷は明治初年の5年間、故郷の鹿児島で「西郷王国」といわれた独自の「小国家」を建設した。それは農・工・商そして官を一体化して生きる人々の社会だった。明治政府のすすめた富国強兵的な「大きな日本」に対する「小さな日本」の姿とは。
目次
はじめに西郷以前―サムライとはなにか?
1 サムライの子・西郷
2 主君にしたがう
3 天子にしたがう
4 天にしたがう
むすび 西郷以後―サムライはよみがえるか?
著者等紹介
上田篤[ウエダアツシ]
上田篤建築研究所主宰。昭和5年生。建築学者。エッセイスト。京都大学工学部卒業、同大学院工学研究科建築学専攻修士課程修了。建設省技官を経て、京都大学助教授・教授、大阪大学教授、京都精華大学教授を歴任。総合研究開発機構理事、社叢学会副理事長。1988年京都市自治100周年記念表彰、2000年大阪文化賞など受賞多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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