内容説明
名門投資銀行の幹部社員ピーターは、あらゆる成功を手に入れたウォール街のエリートだった。高額の年収、スピード出世、一流の学歴、社会的地位…。だが、妻ジェンナが何者かに殺され、事態は一変する。自分に向けられた嫌疑を晴らすために真犯人を捜しはじめたピーターは、ジェンナが事件当日、彼の親友アンドレイから小包を受け取ったことを知る。その小包は事件現場から消え、アンドレイも赴任先のモスクワで失踪していた。アンドレイはどこにいるのか。犯人が持ち去った小包の中身は何か。アンドレイはジェンナ殺害に関与しているのか。第二、第三の殺人が起きるなか、疑問を抱きながら真相を追うピーターは、いつしか巧妙な金融犯罪に巻き込まれていく。それが周到に張りめぐらされた罠だとも知らずに―。ゴールドマン・サックスの元パートナーから作家に転身した著者が、国際的スケールで放つ話題のサスペンス大作。
著者等紹介
ヴァンス，リー［ヴァンス，リー］［Ｖａｎｃｅ，Ｌｅｅ］
１９８０年、スタンフォード大学を卒業してゴールドマン・サックスに入社。８３年、ハーバード・ビジネススクールに進み、８５年に同校ＭＢＡを取得。その後ゴールドマン・サックスに再入社し、オプション取引のトレーダー等で活躍。共同経営者であるゼネラル・パートナーの地位に昇りつめ、２０００年に退社。『不法取引』で作家としてもデビュー
梶原克教［カジハラカツノリ］
１９６５年生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程を単位取得満期退学。（株）マッキャンエリクソン博報堂（現・マッキャンエリクソン）勤務を経て、現在、愛知県立大学外国語学部准教授（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
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Tadafumi Kajiwara
