出版社内容情報
個人経営の喫茶店が半減する中で熾烈な競争を勝ち抜いた老舗店、勢いを増す新興店の人気の秘密とは? セルフカフェの台頭で大きな変貌を遂げてきた日本のカフェ・喫茶業界の興亡の軌跡とこれからの形に迫る。
内容説明
ドトール、スターバックスなど、セルフカフェの台頭で大きな変貌を遂げたニッポンのカフェ・喫茶業界を徹底解剖。
目次
第1章 手軽さのドトールvs.楽しさのスタバ
第2章 鳥羽博道氏vs.ハワード・シュルツ氏
第3章 「居心地」を提案した喫茶文化の歴史
第4章 現代型「セルフカフェ」vs.昔ながらの「喫茶店」
第5章 多様性重視の「総合型」vs.絞り込んだ「テーマ型」
第6章 カフェvs.コーヒー飲料
第7章 ドトール、スタバの「次にくる」のは?
著者等紹介
高井尚之[タカイナオユキ]
ジャーナリスト/経営コンサルタント。出版社に勤務したのち、消費財メーカーの企画ライターを経て独立。経営側の視点だけでなく、現場感覚にも軸足を置き、「現象」の裏にある「本質」をわかりやすく伝える情報発信にこだわる。『日経ビジネス』コラム「ひと劇場」など、執筆記事多数。講演やコンサルティングでは、組織人の気持ちを酌んだ「元気の出るビジネス実例」を多く提言する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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呑司 ゛クリケット“苅岡
3
公衆便所のように来る者を選ばないカフェも有れば、隠れ家にして誰にも教えたくない喫茶店も在る。どちらが良いかではなく、各々に存在意義があるはず。ドトールとスタバの比較やコメダ珈琲や上島珈琲店で話が進むが、喫煙の問題も有れば、郊外店と繁華街店の違いもある。いずれにせよ私の求める喫茶店は気持ち良く過ごせるサード・プレイスなのだと確認出来たと思う。2025/04/24
O. M.
2
日本における喫茶店ビジネスの歴史と展望について紹介したビジネス書。ドトール、スタバといった様々なプレイヤーたちの、ビジネス・コンセプトや運営の工夫、業界のトレンドが学べます。個人的には、第1章の諸統計の解説、特に原価の部分は興味深かった。ただ、2009年5月発行の本で、使われている統計はやや古い感がありますね。2016/04/24
印刷屋鉄吉
2
非常に興味深かった。09年5月発刊とデータが新しいので、最近のカフェ事情まで網羅されている。ドトールとスターバックスの販売戦略の違いにはじまりカルディまで。ここ10年で1週間当たり珈琲の杯数が増えているのに喫茶店での杯数は減っている理由。見よう見まねのセルフカフェがすっかり日本の文化になっているのだなと神楽坂の上島珈琲店で1杯340円のブレンドを飲みながらうなったよ。2009/07/23
ぞだぐぁ
1
日本での喫茶店の歴史関連で必ずと言って良いほど参考文献とか引用で出てくる本。 2009年の出版なので情勢とか古く、別の人の感想にもあるコンビニコーヒーの話もなく、コーヒー自体以外の話でも健康増進法改正による分煙ルールの変更とかコロナ下で飲食店の倒産が相次いだ話もないのでこれらの話を踏まえた続編とか出たら読みたい。2023/11/22
るる
1
UCCが上島珈琲だとか、コメダ珈琲の直営店が数える程しかないとか、ポッカの子会社がカフェドクリエだとか、「へー!そうなんだー!」って豆知識はいっぱいあったけれど、缶コーヒーとチルドコーヒーを語ってコンビニの100円コーヒーは語らんのかーい!って思ったら2009年出版だったがっかり感。2016/11/23