自販機の時代―“7兆円の売り子”を育てた男たちの話

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  • サイズ B6判/ページ数 299p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784532165901
  • NDC分類 582.4
  • Cコード C0034

内容説明

昭和45年、熱狂の万博会場から始まる“家電の敗者”の大反攻。日本全国いたる所に立ち並ぶ550万台もの自販機の陰で繰り広げられた、開発、製造、販売を巡る熱き戦いの物語。

目次

九州営業学校―永井隆のルーツ
自販機との出合い―御家の大事
コカ・コーラの力―三菱の参入
ペプシからコカ・コーラへ―永井隆の八艘飛び
巨大企業の参戦と退出―三菱と日立
コールド・チェーンと冷機の王者―三洋と松下
錯綜する危機と好機―富士電機の闘い
もう一つの巨大チャンネル―オペレーター列伝
いくつかの成長策―富士電機の独自戦略
うみおだやかなり―国際企業サンデン
頂上への疾走―自販機の技術革新
ビール戦争と「第三の波」―光と陰
忍び寄るサドンデス―流通戦争
一、二位合併―ガリバー誕生
それぞれの志―自販機新時代

著者等紹介

鈴木隆[スズキタカシ]
日本経済新聞社、日経BP、格付投資情報センター(R&I)に勤務。1981‐83年日経産業新聞編集長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

スプリント

11
自動販売機市場を築き上げた立役者たちの物語。 関連企業の栄枯盛衰や巨大飲料メーカとの関係などが読みどころ。2024/02/20

びすけっと

9
2007年4月刊。図書館出会い本。自動販売機、特に飲料の自販機がどう発展してきたか、自販機を作り売り込む人々を中心に描かれていました。機械を好む日本、それに硬貨の流通や一定の治安の良さが自販機の発展を促したのだろうと感じました。飲料もたばこも時代の移ろいで現在、ほぼ飽和状態とありました。新たな自販機開発が進むと思いますが、多機能になるほどに対面販売の方が早く買えるし、さばけるとコンビニや駅の券売機を見ていて感じます。機械の中、システム開発の労苦も読んでみたいです。2015/04/09

アンゴ

1
日本人が当たり前すぎて普段あまり意識しない自販機文化について知りたく手にする。米国発祥の清涼飲料自販機が日本に渡り文化的特徴の一つとなるまで普及した産業の黎明期から21世紀初頭までの歴史。米国人と日本人の優先度の違いなどにも触れられている。 第一の波:瓶から缶へ 第二の波:ホット、コールド専用機から併売機へ 第三の波:飲料、容器の多様化による大型セレクション化 これに続く波は、日本ではなく中国で起こりつつある。2015/11/26

もくもく

1
いわゆる「プロジェクトX」ものですが・・・・街の風景にすっかり馴染んだ自動販売機の開発史を語っています。サブタイトルの「7兆円の売り子」とは、自動販売機が計上する年間売上のこと、流通大手のセブン&アイの年間売り上げが約5.5兆円であることを知れば、その規模は驚異的です。自販機で販売される商品ではなく、自販機そのものに注目し、自販機の誕生から普及までを語った本書は、読みごたえ満点でありました。2012/03/06

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