出版社内容情報
作曲家團伊玖磨の自伝。日経本紙「私の履歴書」と中国紀行、密着取材したカメラマン広瀬飛一の写真が載る。芥川也寸志との合作「シラミの歌」やオペラ「夕鶴」の話など「パイプのけむり」の作者の興味尽きない回想紀。
内容説明
美しい音、素晴らしい音は、空から、絶えず僕の頭の中、胸の中に鳴り続けた。オペラ「夕鶴」をはじめ、「花の街」「ぞうさん」の歌で戦後の日本人に希望をともした作曲家。随筆『パイプのけむり』で愛された著者がつづる音楽的自伝。
目次
私の履歴書(プレリュード;原宿村;家風;銃声 ほか)
中国で考える(中国の旅のあとで;北京の中央楽団をたずねて;青空の音を聞いた;中国中央楽団を讃う ほか)
団伊玖磨を撮る(八丈島の或る日;横須賀秋谷の或る日)
著者等紹介
団伊玖磨[ダンイクマ]
大正13年父・伊能、母・美智子の長男として生れる。昭和17年東京音楽学校作曲科入学。昭和20年東京音楽学校作曲科を卒業。昭和22年東京音楽学校御茶ノ水分教場教官。昭和23年横浜フェリス女学院音楽科助教授。昭和25年NHK創立二十五周年記念管弦楽曲募集コンクールで特賞受賞。昭和26年演劇付帯音楽「夕鶴」毎日演劇賞受賞。昭和27年オペラ「夕鶴」毎日音楽賞、伊庭歌劇賞、山田耕筰作曲賞受賞。昭和32年ブルー・リボン賞受賞。昭和33年第十回民放祭で文部大臣賞受賞。昭和36年ローマ国際TV映画コンクールで金賞受賞。昭和38年芸術祭賞文部大臣賞受賞。昭和41年日本芸術院賞受賞。昭和42年随筆集「パイプのけむり」「続パイプのけむり」で第十九回読売文学賞受賞。昭和43年芸術祭賞受賞。昭和47年芸術選奨・文部大臣賞受賞。昭和51年オペラ研修所所長に就任。昭和60年日本中国文化交流協会代表理事に就任。平成2年NHK文化賞受賞。平成3年日本芸術院第三部部長に就任。平成10年国際交流基金賞受賞。平成13年日本芸術院第三部長に再任。蘇州市第二人民病院にて心不全のため逝去。神奈川文化賞授与
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