周恩来・最後の十年―ある主治医の回想録

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周恩来・最後の十年―ある主治医の回想録

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  • サイズ B6判/ページ数 414p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784532163167
  • NDC分類 289.2
  • Cコード C0023

出版社内容情報

この秋、建国50周年を迎える中国。その立役者の一人である周恩来の晩年、 主治医として終始傍らにいた著者が初めて語る秘話。文革時、なぜ失脚せず にすんだのか, 林彪事件の謎などを私生活から解明する。

目次

周恩来・日本への思い----日本の読者へ

第一部 中南海へ
中南海/公安部長飛び降りる/海端免官/海棠の花/とう大姐の審査/
第三執務室/邪台地震/少年夫妻/彭真の失踪/狂風襲来/賀龍をか
くまう/養女・孫維世/上海での立ち往生/不眠不休の八十四時間/
七・二〇=武漢事件


第二部 嵐来る
養生の秘けつ/総理の好物/総理への造反/老舎の死/文革の旗手・江青/
王洪文登場/陳毅の怒り/廬山会議/林彪墜落す/毛沢東危機/
江青・総理を悩ます/炒飯騒動/「安定」風波/異常な猜疑心/クロワッサン
/伍豪事件

第三部 夕映え
膀胱癌見つかる/突然の血尿/周恩来叩き/江青司法官/魔の一九七三年
/西花庁を後に/毛・周最後の密談/マルクスのお迎え/とう小平に託す/
顔を汚すな/康生の怪/夕映え/一九七六年一月八日/祖国の山河へ

解説 加々美光行

周恩来のトイレの怪----訳者あとがき

周恩来の略歴

翻訳参照資料

内容説明

エピソードで綴る晩年の私生活。文革の嵐の中で、なぜ“失脚”しなかったのか?政治的に対立しながらも、毛沢東が傍らに置き続けたのは?家族の匂いを感じさせない彼に、「家庭」生活はあったのか?…知られざる秘話が、いま、ここに解き明かされる。

目次

第1部 中南海へ(中南海;公安部長飛び下りる;海瑞免官 ほか)
第2部 嵐来る(養生の秘けつ;総理の好物;総理へ造反 ほか)
第3部 夕映え(膀胱癌見つかる;突然の血尿;周恩来叩き ほか)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

それん君

7
恐れ多くも周総理と僕の生活や食事スタイルが似てて嬉しかったです。上の立場の人間でも庶民と同じ飯を口にする姿勢が素晴らしいと思いました。今の中国は腐敗した共産党員だらけですが、なぜ第一世代と今の世代がどうして人間的、精神的な面でこうも大きく異なるのか。一般人の稚拙な意見としては、文化大革命が中国の素晴らしい思想を破壊してしまい、さらに改革解放で拝金主義が横行してしまったからだと思いました。あと激動の数十年でお金しか信用できなくなったのかも。2017/01/18

boggie999

1
周恩来は確かに保身の為に毛沢東に盲従せざるを得なかったのかもしれない。それは鄧小平が彼の死を悼んだときに「ときには心とは正反対の行動を取らなければいけないこともあっただろう」という言葉によく現れている。しかし、文革で文化や家族は壊れても国家が壊れなかったのは周恩来の超人的な調整役のなせる業だったことが本書で読み取れる。せめて普通の国の首相だったらどれだけ偉大な貢献ができたのだろう、と残念な思いに駆られる。また、死後二十年たっていながらも周恩来を尊敬し続ける作者の態度は実に好ましい。2016/05/01

えび

0
1年近くかけてやっと読み終わった。 かなり内容が濃いのにこれが最後の十年である事に驚きを隠せない。 また主治医という特殊な立場から周恩来を見ており、その人柄や、時代の様子がリアルに描かれていて素晴らしかった。 描写もたくみでまるで小説を読んでいるかのようだった。とくに最後の100ページは涙無しで読むことが出来なかった。 時間はかかったが、読んでよかったと思った。本当に。2021/04/24

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