内容説明
野村、上田、森、三原―。監督たちの「勝つ組織づくり」の苦闘と喜び。
目次
1 野村克也―月見草のアピール野球
2 吉田義男―牛若丸は三度戦う
3 上田利治―三流選手から千勝監督へ
4 森祇晶―V9野球の継承者
5 西本幸雄―熱血手作り野球
6 広岡達朗―正論野球に妥協なし
7 王貞治―福岡の王は頑固一徹
8 近藤貞雄―アイデア勝負の老青年
9 三原脩―荒野に栄光を求めて
終章 監督の器とは
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
koishikawa85
3
なぜこんなに面白い本をこれまで積読にしていたのか悔やまれるばかり。監督たちを安易に美化せず、冷静な筆致に徹しているのも好感が持てる。本書ではカバーされていないが、常勝監督だった森祇晶ですら横浜で失敗しているのをみるといかに難しい仕事かよくわかる。2023/01/02
rubbersoul
0
「別府で近藤が絶望したままだったら、その後の人生は変わっていた。『巨人で23勝したときは、大投手になれると意気揚々だった。ケガをしたときは打ちひしがれたが、弱くなった指が運をつかむきっかけになった』と振り返った。コーチ、監督になり、故障で落ち込む選手を見ると、いつも『まだ終わったわけじゃない』と、声をかけた。『ダメなときは、これはこれで終わり。次が始まると考えることにしてきた』。球界の荒波をくぐり抜け、長寿を保つ秘けつがここにある」2024/10/16
あーさー
0
プロ野球の監督に焦点を当てた作品。「賛歌」にはせず、フラットな視点で綴られています。2022/03/20