内容説明
最期の時を人間らしく過ごしたいこんなお年寄り、末期患者の希望をかなえる「死に場所づくり」が始まった。ホスピス、仏教ビハーラから在宅介護まで、現代日本のターミナルケア最前線を追う。
目次
1章 病院死を超えて(がんで死んだ院長が遺したもの;尊厳死へのパスポート;病院死がもたらす悲惨;病院からホスピス、在宅ケアへ)
2章 「老いと死」を支えるプロたち(安保闘争から地域医療へ;ぼけ老人と一つ屋根の下で;病院を飛び出す天使たち;福祉の常識を破る「元気な亀さん」)
3章 第二の人生は死に場所づくり(新風吹き込む脱サラ組;元鬼検事の一億総ボランティア作戦;定年後はホームヘルパー)
4章 信仰と医療の間で(僧侶ドクターの仏教ホスピス;ビハーラの挑戦;患者の心を支える仏教家たち;宗教と医療の共生)
5章 家族の肖像(家族を看取る男たち;広がる介護休業制度;草の根ターミナルケアの試み)
終章 新たな死生観を求めて(死が隠蔽される社会;生きて死ぬことの意味)