内容説明
毎年数百という膨大な数の銀行が倒産しつづける米国の金融界。その救済費用は、S&L(貯蓄貸付組合)業界だけでも数千億ドルにも達するといわれる。信用と安全を最も重んじるはずの銀行が、なぜかくも大量に、かつ簡単に破綻してしまったのか―。政治家、証券会社、会計・法律事務所などを巻き込み、米国史上最悪のスキャンダルとなった貯蓄金融業崩壊の内幕を克明に描く傑作ノンフィクション。
目次
1章 史上最大の銀行強盗
2章 危機発生前夜
3章 舞い降りた死の天使
4章 外されたブレーキ
5章 孤軍奮闘
6章 討死
7章 ぺてん師登場
8章 詐欺帝国の瓦解
9章 まちがいだらけの処方箋
10章 泥沼の救済劇
11章 米国は救えるか