内容説明
不動産投機、絵画取引の裏でうごめくアングラマネー。一流銀行、上場企業を舞台に暗躍する闇経済の「紳士」達。バブル破裂で露呈した一大疑惑の複合体を徹底解剖。
目次
序章 事件の構図
第1部 ドキュメント・イトマン事件(明るみに出る乱脈経営;一大経済事件へと発展;露呈したアングラ社会との癒着)
第2部 事件の深層と波紋(イトマンのはまった泥沼;住友銀行の跌蹉;表社会を浸食する闇経済の「紳士」達)
終章 “バブル処理”は始まったばかりだ
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アルゴン
2
★★★☆ 悪いことしようとしている人ってあらゆる手段を使ってどういう仕組みか誰にもわからないように、もしくはわかりづらいように仕組むんですね。ここから20年以上経ってその道の人のやり口もどんどん巧妙化しているでしょうから、ますますわからなくなっているんだろうなあ。それにしても、住銀に限らずバブルにおける金融機関の罪って重いなあと、このごろ本を読んでいると思います。2015/08/02
ブルドック
0
「住友銀行秘史」に登場する大塚記者が中心になって書かれた本。見事に國重氏の情報は隠されている。今読むと、ちょっとくどい印象。2017/01/18
牙魔
0
この時は名前が出ていないけど大塚記者ですね?NHKのイトマン特集を見て借りてみました。1991年出版?まだ合併する前か。素早いタイミングでの出版だったのですね。 イトマン入社1年目の私は当時の上司から「確実に上がるから」とそそのかされ(笑)、自社株1000株150万円を労働組合に借金してまで購入しました。株価はその時がほぼピーク(泣)。都合の悪い記事を連発する日経新聞が嫌いだったなあ。2022/06/08