出版社内容情報
書名
内容説明
金融再生法の盲点を突いて、反旗を翻した関西興銀。大蔵主導の再編が行き詰まった、なみはや銀、幸福銀。紆余曲折の後、県民銀行として再出発したみなと銀。破たん処理スキームの実験台になった阪和銀。起死回生めざす都銀―地銀連合―など、九〇年代半ば以降現在に至るまで、「火薬庫」関西で起きた金融破たん劇、再編劇の一部始終を徹底レポートする。
目次
第1章 地方発金融危機再び?―関西興銀破たん
第2章 “官製銀行”はなぜ失敗したか―なみはや銀行破たん
第3章 私物化経営の果て―幸福銀行破たん
第4章 県民銀行は復活するか―新生・みなと銀行
第5章 破たん処理の実験台に―阪和銀行破たん
第6章 起死回生の都銀―地銀連合
終章 関西再生と地域金融の行方
著者等紹介
前田裕之[マエダヒロユキ]
1986年東京大学経済学部卒、同年日本経済新聞社入社。東京経済部に配属。大阪経済部、東京経済部を経て98年9月から大阪経済部所属。東京では、金融機関経営、日銀、大蔵省(現財務省)、労働省・厚生省(現厚生労働省)などを担当。大阪では電機業界、関西財界、金融などを担当、現在大阪経済部総括キャップ
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感想・レビュー
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koji
11
和歌山の経営者は今でも言います。「阪和銀行は、実験台にされた。」バブル崩壊後、関西は“金融の火薬庫”と呼ばれ、いつ信用不安が発生してもおかしくない状況が続きました。阪和銀行もそのひとつ。戦後初の業務停止命令。しかし阪和銀行から提訴され、逆に不透明な行政指導の実態が暴かれ、そのショック療法は封印されました。関西興銀、なみはな銀行、幸福銀行、みどり銀行等等。93年から01年まで、関西の銀行、信金、信組の合併18、営業譲渡23、民生法適用4、特定合併1、自主解散1。当時の記憶を呼び覚まし、これからの糧としました2018/01/12
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