世界の明日日本の明日を読む―21世紀の政治・経済・社会のかたち

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 277p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784532148966
  • NDC分類 304
  • Cコード C0034

出版社内容情報

21世紀の世界を左右するものは何か。世界経済、通貨体制の行方から、日米中の関係、地球環境問題まで、各分野の著名な専門家が展望する。不透明な世界の中で、日本が進むべき道を見通すヒントを提供する。


詳しい目次

序章 21世紀世界の全体像を読み解く  ……土志田征一

    1 世界政治:大きな平和、小さな戦争
    2 世界経済:もろさを秘める繁栄
    3 世界の勢力展望:アメリカ・EU・アジア
    4 地球的課題:地球人としての知恵
    5 21世紀の担い手:国家、企業、NGOと個人
    6 日本の戦略

   第1部 21世紀世界の形成

1章 国家・企業・NGOの分業によるグローバル・ガバナンス  ……山本吉宣

    1 一世紀前の構想
    2 地球社会の形成
    3 グローバリゼーションとグローバル・ガバナンス
    4 協調的安全保障の枠組み
    5 パワー・トランジション
    6 日本の対応

2章 日米中三国の関係を読む  ……猪口 孝

    1 アメリカは中長期的な衰退を免れないのか
    2 中国は民主化するのか
    3 日本は最強国と同盟を結ぶだろうか

3章 ユーロの成功に学ぶ世界経済  ……福島清彦

    1 ユーロの成功
    2 東方への拡大----ドイツの優位の確立
    3 統合の深化----政治統合への歩み
    4 同心円が重なる多重の構造----統合を支える統治制度
    5 市場原理の利口な活用
    6 焦点になる国際金融改革
    7 地域協力の時代を先取り

4章 地球温暖化問題と文明の転換  ……佐和隆光

    1 京都会議の歴史的意義
    2 ポスト京都会議の地球温暖化対策
    3 80年代半ば以降のCO2排出量の推移
    4 地球温暖化対策の経済的影響
    5 京都メカニズムとは何か
    6 21世紀型文明はメタボリズム文明

   第2部 主要プレイヤーの動きを読む

5章 第一人者の地位を維持するアメリカ経済  ……宮本邦男

    1 アメリカの世紀となった20世紀
    2 第一の課題----バブルコントロール
    3 21世紀初頭におけるアメリカの絶対優位
    4 21世紀初頭におけるアメリカの相対優位
    5 高齢化とその課題

6章 文化多元主義と個人尊重のアメリカ社会  ……松尾弌之

    1 大統領のサラダボウル論
    2 統計が語る多様性
    3 多様性は力である
    4 異端分子がつくるルール
    5 文化多元主義は活力源

7章 中国のカギはこの十年の改革にあり  ……鮫島敬治

    1 創業から守成に移った開国近代化
    2 家父長絶対制型地方利益集団体質
    3 逆流に歯止めをかけた鄧小平憲法
    4 党官僚不正腐敗は構造矛盾の核心
    5 購買力平価ではすでに世界第二位
    6 15~20年周期で二段階発展の試論
    7 短絡して暴発すると逆行や混迷へ
    8 WTOが問う利益と権利の再配分

8章 IT化で台頭するインド経済  ……島田 卓

    1 アメリカに見るインド傾斜の意味
    2 注目を浴びるインド・マーケット
    3 将来に向けたパートナーシップ構築の重要性

9章 東アジア経済再生の条件  ……木村哲三郎

    1 震源地タイでの危機発生
    2 東アジア経済危機
    3 FDI主導の工業化の問題点
    4 21世紀東アジアの課題

10章 グローバル経済の縮図としてのユーロランド  ……浜 矩子

    1 国際化からグローバル化へ
    2 ユーロランドの内なるグローバル化
    3 ナショナル・チャンピオンを求めて
    4 多様性に基づく繁栄なるか

11章 ソフトパワーとしてのイスラーム世界  ……小杉 泰

    1 日本とイスラーム世界
    2 イスラームの政教一元論
    3 イスラーム復興運動
    4 イスラーム銀行の登場
    5 ソフトパワーとしてのイスラーム

   第3部 21世紀世界の枠組みづくり

12章 21世紀の国際通貨体制  ……行天豊雄

    1 変遷を重ねた国際通貨体制----20世紀後半
    2 変貌著しい世界経済----世紀末の状況
    3 世界経済の三極化----北米・ユーロランド・東アジア
    4 ドル本位制が続く----21世紀最初の四半世紀

13章 ブレトン・ウッズ体制の再構築  ……岩田一政

    1 BISとWTO
    2 IMF改革
    3 国際的な最後の貸し手
    4 世界銀行改革
    5 現実の改革と将来の課題

14章 地域協力としてのアジア通貨機構  ……篠原 興

    1 アジア危機の意味するもの
    2 AMF構想の経緯
    3 日本に負託されていること

15章 企業依存型の労働政策からの脱却  ……島田晴雄

    1 変化するメガトレンド
    2 個人が生涯職業設計をする時代に
    3 求められる労働市場政策
    4 総合サービス業で家族機能を支援
    5 開かれた移民法の整備を

内容説明

台頭する中国のパワーにどう対応するのか?アメリカ経済、社会の行方をどう見ればよいのか?国家連合の新しい姿を模索するヨーロッパから何を学べるのか?第一級の専門家が新世紀を左右する潮流をとらえ、日本が進むべき道を提言。

目次

二十一世紀世界の全体像を読み解く―地球人が創る多様で一体化する世界
第1部 二十一世紀世界の形成(国家・企業・NGOの分業によるグローバル・ガバナンス―日本は開かれた強靱な中級国家を目指せ;日米中三国の関係を読む―アメリカの覇権と中国の民主化をにらむ日本の同盟関係;ユーロの成功に学ぶ世界経済―市場原理の利口な活用;地球温暖化問題と文明の転換―循環代謝型文明構想へ日本は先導的役割を)
第2部 主要プレイヤーの動きを読む(第一人者の地位を維持するアメリカ経済―バブルコントロールと高齢化による財政再悪化の克服が条件;文化多元主義と個人尊重のアメリカ社会―公平で透明性の高いルールが世界のスタンダードに;中国のカギはこの十年の改革にあり―三十年前と構造変化した国際環境への視点も;IT化で台頭するインド経済―姿を現しはじめた巨大市場 ほか)
第3部 二十一世紀世界の枠組みづくり(二十一世紀の国際通貨体制―揺るがぬアメリカ中心の構造;ブレトン・ウッズ体制の再構築―IMFは危機管理対策に特化せよ;地域協力としてのアジア通貨機構―構想実現へ求められる日本のリーダーシップ;企業依存型の労働政策からの脱却―個人がキャリアを形成する時代に)

著者等紹介

土志田征一[トシダセイイチ]
日本経済研究センター理事・研究参与。1940年神奈川県生まれ。1964年東京大学経済学部卒業。同年経済企画庁入庁。調査局内国調査第一課長、調査局長、総合計画局長、調整局長を経て、1997年日本経済研究センター理事長。2000年10月より現職。著書に『経済成長』(共著、日本経済新聞社、1981年)、『大統領の経済学』(翻訳、日本経済新聞社、1985年)、『レーガノミックス』(中央公論社、1986年)、『自立経済社会の構想』(共編著、日本経済新聞社、1999年)、『どうなる日本のIT革命』(共編著、日本経済新聞社、2000年)、『ネットワーク資本主義』(共編著、日本経済新聞社、2000年)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

最近チェックした商品