出版社内容情報
「護憲」か「改憲」かしか論じられず、憲法と言えば「9条」。この現状に55年生まれ中心の気鋭の学者が現代における憲法の意味を問う。日本人は「法」としての憲法を取り戻せるのか。常識を覆す刺激的な試み。
目 次
はじめに-なぜ今、憲法か
現代の憲法をめぐる12章
1 憲法のかぎりない存在の軽さ…………紙谷雅子(学習院大学)
2 政治文化としての立憲主義…………安念潤司(成蹊大学)
3 民主主義国家は生きる意味を教えない…………長谷部恭男(東京大学)
4 日本的秩序と「見えない憲法」の可視化…………棟居快行(成蹊大学)
5 「ほっといてくれ」の憲法学から「みんなで一緒にやろうよ」の憲法学へ
…………松井茂記(大阪大学)
6 行政改革と公的空間…………大沢秀介(慶應義塾大学)
7 日本国憲法はどう「発展」してきたか…………赤坂正浩(日本大学)
8 違憲審査活性化は最高裁改革で…………笹田栄司(金沢大学)
9 違憲審査制の軌跡と展望…………市川正人(立命館大学)
10 憲法の最前線あるいは最縁辺-先住・少数民族の権利
…………常本照樹(北海道大学)
11 新しい社会状況と憲法…………渋谷秀樹(立教大学)
12 民主主義について…………内野正幸(筑波大学)
国政の現場から
政治にもまれる憲法九条…………芹川洋一(日本経済新聞社編集委員)
内容説明
「改憲」「護憲」をこえて。第九条、基本的人権のあり方、憲法裁判所構想―これらの問題を論じる前にわれわれが見失っていることはないのか?50年代生まれの気鋭の学者が成熟社会における憲法のあり方に鋭く迫る刺激的な試み。
目次
現代の憲法をめぐる12章(憲法のかぎりない存在の軽さ;政治文化としての立憲主義;民主主義国家は生きる意味を教えない;日本的秩序と「見えない憲法」の可視化;「ほっといてくれ」の憲法学から「みんなで一緒にやろうよ」の憲法学へ;行政改革と公共的空間;日本国憲法はどう「発展」してきたか ほか)
国政の現場から(政治にもまれる憲法九条)