出版社内容情報
北海道経済が低迷から抜け出そうとしている。エア・ドゥの健闘など前向きなニュースも多い。はたして北海道はよみがえるのか。新しい産業振興策から農業、金融、ソフト産業まで変わる道経済の姿を詳細に描く。
■目次
第１章 経済再生への胎動
１ 広がる産業クラスター
「食」の分野が先行／若手経済人に危機感／前向きになってきた
「学」／事業化への課題／不可欠な「産官学」の新たな連携／「期
待外れ」との意見も３割---会員へのアンケート
＜クラスター・私の提言＞熱意ある人の輪を広げよ--- 戸田一夫氏
２ 危機感をバネに
異業種交流会が基盤----オホーツク（北見）／森林資源軸に産業
育成---下川／雪冷房売り込み図る---南空知／病人・高齢者食
に照準---釧路／ジャガイモのさらに期待---東オホーツク／家畜
ふん尿燃料化目指す---十勝圏／菜種、交付加価値化探る---滝
川／環境軸に地場産業結集---旭川周辺地域／「深層水」新市場
を開拓---西積丹／未利用の「海」再点検---道南／観光切り口に
智恵結集---西オホーツク／特産のフキ事業化探る---足寄／事
業の芽を広範に探す---根室
＜クラスター・私の提言＞まずニーズ志向で---田村修二氏
３ クラスター先進地に学ぶ
起業家創出へ種まく北欧／環境整備で起業を支援／垣根越え“商
品化連合”／飛躍の舞台、世界に求める
＜クラスター・私の提言＞資金、独自ルートで---佐々木一正氏
第２章 新分野への挑戦
１ 高く飛べエア・ドゥ
設立当初の目的は達成したが・・・／就航一年での社長交代／営業
力強化目指す／トップの大幅な方針転換／経営のスピードを重視／
設立の発端は異業種交流会／新たな人材確保も必要？
２ サハリンに商機をつかめ
インフラ整備を当て込む／意気込む個人事業主／日ロ合弁成功の
条件／相次ぐ外資優遇策／自治体も側面支援／「融資・信用保証
期間の設立も」---サ州経済委員会副委員長
３ 期待かかるソフトベンチャー
札幌駅北口に「ソフト回廊」／業界支える緊密な「ネットワーク」／
初心に戻り「勉強会」開催／道外からの進出も／「参入の余地はま
だある」---青木由直・北大教授
第３章 巻き返し図る農業・水産加工業
１ 道内農業、進化への挑戦
地域飛び越え情報交換／ネット産直、全国が市場／「どんぶり勘
定」と訣別／ＩＴで変わる生産管理
２ 変革目指す水産加工業
「１．５次産業」から脱却急ぐ／キーワードは「安全」／新技術追求
し足腰強く／利益確保へ新販路開拓／情報発信でイメージ向上／
最適な原料、海外からも調達／眠れる「宝の山」を探せ
第４章 金融---新世紀への模索
１ 北洋銀にトップの試練
システム統合は２０００年５月／守りの姿勢許されず
２ 命運分かれた大手行
道銀、新サービスで先行／札幌銀、北洋銀と統合へ
３ 信金、健全経営の落とし穴
預貸率が一段と低下／地元での開拓には限界
４ 経営改善迫られる信組
三信組相次ぎ破綻／道外銀行も転機
第５章 不況と闘う
出店、投資効果見極めて ラルズ・横山清社長
逆境も絶好の機会 宮川建設・宮川裕朗社長
多角化でリスク分散 ＢＵＧ・若生英雅社長
気象条件を見方に成長 ホーブ・高橋巌社長
競争力強化へ積極投資 北日本精機・小林英一社長
本物志向の商品、前面に 布目・石黒義男社長
在宅介護、今が勝負時 ジャパンケアサービス・対馬徳昭社長
サハリンに商機あり テーオー小笠原・小笠原金悦会長
小回り生かし商品開発 リノキア・杉中昭典社長
函館の知名度を生かす 北海道ゼネラルフーズ・園田哲三社長
寒冷環境調査に自信 エコノニクス・橋金作社長
物流インフラ、自前で ホーマック・石黒靖尋社長
品揃え、地域密着で マイカル北海道・大川祐一社長
取扱量拡大へ全国組織 十勝米穀・西佐古求社長
技術研修に積極投資 シーズ・ラボ・山田二朗社長
身の丈考え現金取引 ホーム企画センター・青木雅典社長
研修重ねた社員が武器 ツルハ・鶴羽樹社長
内容説明
広がる産業クラスター構想、ソフトベンチャーの台頭、「デジタル化」で巻き返し図る農業―新世紀に向けた道経済の動きを多角的にリポート。
目次
第１章 経済再生への胎動（広がる産業クラスター；危機感をバネに ほか）
第２章 新分野への挑戦（高く飛べエア・ドゥ；サハリンに商機をつかめ ほか）
第３章 巻き返し図る農業・水産加工業（道内農業、進化への挑戦；変革目指す水産加工業）
第４章 金融―新世紀への模索（北洋銀にトップの試練；命運分かれた大手行 ほか）
第５章 不況と闘う（出店、投資効果見極めて―ラルズ・横山清社長；逆境も絶好の機会―宮川建設・宮川裕朗社長 ほか）
