経営の未来を見誤るな―デジタル人本主義への道

経営の未来を見誤るな―デジタル人本主義への道

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  • サイズ B6判/ページ数 381p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784532148133
  • NDC分類 335
  • Cコード C3034

出版社内容情報

ゆるみきった経営を見直し、IT革命の波に乗りデジタル人本主義経営を構築せよ! 過度の設備投資、戦略なき事業ポートフォリオ、人本主義のオーバーランなどの問題点を解明し、「賃金を下げてでも雇用を守るべき」などの提言を行う意欲作。


序 章 カネとヒトの複合不況
       97年11月、魔の月曜日/日本人はお化けを見た/
       カネとヒトの複合不況/マネジメントの3つの欠如/
       日本型、アジア型への不信/人本主義はどこへ行く/
       長いトンネルの向こうに


第1章 資本主義の逆襲?
       異常な3年間/需要総崩れの98年/消費者の不安/
       企業の不安と98年秋の反転/6年サイクルで危機が日本を襲う/
       重要なものの「値段」が一気に高くなる/金融に撃たれた日本/
       投資偏重になっていた日本企業/価格だけが理由ではない
       80年代に進んだ、ヒトと投資のバランスの狂い
       資本の使いすぎ/経営のゆるみ/見習うべきは70年代の日本企業


第2章 人本主義は死なない
       制度・慣行=環境X原理/成立しなくなった方程式、意図せざる原理変更
       原理を考え、環境とのかけ算をする/グローバル・スタンダードへの違和感
       当たり前スタンダードのすすめ/人本主義という日本の原理
       従業員主権--企業は誰のものか/
       分散シェアリング--組織をどう編成するか
       組織的市場--どんな取引関係にするか
       ヒトのネットワークのよさ、二重がさねの弱さ
       人本主義の誤解とオーバーラン/日本社会の高齢化/IT革命
       東アジアの発展/環境変化がもたらす、未来からの波


第3章 戦略なき投資の悲劇
       あぶり出された資本効率の悪さ/しかし、見事な70年代/
       自己資本は誰のものか/経常付加価値こそ企業の生み出すもの
       大きく悪化した付加価値の生産効率/付加価値の分配、内部保留の意味
       なぜ、資本効率がこれほど悪化したか/
       横並び投資、再投入投資、そして重複投資/成金のゆるみ/
       従業員主権のオーバーラン/経営能力の不足/誰のための資本効率か
       ROE偏重への警告、ヒトと資本のバランスへの警告/
       ヒトの智恵を大切に/事業のリストラは必至


第4章 事業地図の塗り替えとしてのリストラ
       さまざまなリストラ/誰のための事業リストラか/
       社会的コンセンサスが生まれつつある/事業地図の塗り替えが本質/
       事業移管、事業統合、企業合併、事業独立/なぜ、地図の塗り替えが必至か/
       規模の経済、範囲の経済、重複投資のムダの排除/
       マネジメントバイアウトとのれん分け創業/
       なぜ、リストラ対象事業が増えたのか/新事業体の事業合理性と組織合理性/
       人本主義的なリストラプロセス/商法・会計の制度改革が後押し/
       株式会社制度の柔軟性


第5章 雇用を「守る」、雇用を生み出す
       外部・内部・中間の3つの「労働市場」/雇用の循環的調整でも同じ3つの型/
       雇用を「守る」/失業率の日米逆転/長いトレンドの中では、それほど厳しくない/
       終身一企業就業から長期雇用保証へ/中間労働市場の人本主義的原理/
       しかし、賃下げはありうる/
        なぜ、企業にとって雇用を「守る」ことが合理的か/
       長期雇用保証の社会的効果/雇用を生み出すのは、企業/
       自由を求める流動化、させられる流動化/泣いて馬謖を斬る


第6章 若い力を活かす人事
      管理職インフレの弊害/年功序列は、もう保たない/
      若いアメリカ、年寄りの日本/悪平等を廃する/
      上げるべき人を上げる/能力主義・成果主義のむつかしさ/
      日本型人事のオーバーランこそ本質/若い力を活かすことを優先すべき/
      「厳しい」人本主義の時代へ/エリートの育成

第7章 IT革命こそ日本のチャンス
      3つの未来からの波/IT革命に遅れた日本/日本語の壁/
      通信、ベンチャー、組織効率も遅れの理由/
      消えていく遅れの理由、新しい技術の動き/実験の国アメリカ、育成の国日本/
      IT革命が生み出す新しい産業/インターネットが流通と商業を変える/
      新しいビジネスモデル、新しい「市場」業/物流と資金決済が鍵/
      系列は崩壊しない、しかし厳しくなる/中小企業の時代が来る/
      組織は蓄積する、市場は利用する/宅配便・コンビニ・携帯電話・ゲーム/
      カメの日本のデジタル人本主義


第8章 東アジアとの分業が日本を助ける
      ニッポンが超カワイイ/日本企業にとって大切な東アジア/
      東アジア危機からの急回復/アジアの自信、日本の悲観/
      事故疑問不況から抜け出すべき/東アジアとの多様な分業/
      日本の幸運/日本産業の第三の波/空洞化はしない/
      総合安全保障としての国際分業/東アジアで人本主義経営を/
      日本列島の三つの顔


第9章 シニアを生かして、シニア市場を開拓
      高齢社会超先進国日本/複眼の必要性/シニアの本質は、「バラツキ」/
      シニアマネーの大きさ/人生の第二ラウンド/
      シニアベンチャー、「超サラ」のすすめ/シニアマーケットのさまざ広がり/
      多品種・少量・便利・割高/老後の不安は時と共に小さくなる?/
      次の10年が大切


第10章 社長のリストラ
       究極の反省とリストラ/需要過多、供給過少、チェックの空洞化/
       新興国家のタイムラグ/哲学なきフロントランナー/世代の危機/
       システム疲労/歴史の加速、システムの手直し/トップの世代交代/
       望ましいトップの三つの「観」と「眼」/マクロマネジメントの理論/
       将来のための、育成と健康維持/ミドルによるトップの信任投票/
       歴史の歯車を回すのはトップ自身


終 章 デジタル人本主義で日本企業再浮上
       技術のデジタル、経営のデジタル/なぜ人本主義はオーバーランするのか/
       経営合理性、管理会計システム、個性/ヒトと投資のバランスを取り戻す/
       従業員主権と株式会社制度/株主と従業員、どちらが目的、どちらが制約/
       資本市場からの圧力は「正しい声」か/株式市場は本当に危険資本供給の場か/
       市場と組織、カネとヒト--そのミックス/ミックスは歴史の中で揺れ動く/
       ヒトの安定的ネットワークへ/シリコンバレーの秋

内容説明

人本主義を守れ!IT革命、シニア市場、東アジアの復活をバネに日本は再浮上する!哲学なきリストラ論を論破し、この国の経営のかたちを追求する、ビジネスマン必読の本格的経営改革論。

目次

序章 カネとヒトの複合不況
第1章 資本主義の逆襲?
第2章 人本主義は死なない
第3章 戦略なき投資の悲劇
第4章 事業地図の塗り替えとしてのリストラ
第5章 雇用を「守る」、雇用を生み出す
第6章 若い力を活かす人事
第7章 IT革命こそ日本のチャンス
第8章 東アジアとの分業が日本を助ける
第9章 シニアを生かして、シニア市場を開拓
第10章 社長のリストラ
終章 デジタル人本主義で日本企業再浮上

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