マネークライシス・エコノミー―グローバル資本主義と国際金融危機

マネークライシス・エコノミー―グローバル資本主義と国際金融危機

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  • サイズ B6判/ページ数 255p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784532147990
  • NDC分類 338.97
  • Cコード C3033

出版社内容情報

アジアから全世界に伝染した通貨危機、マネーが実体経済に及ぼす暴力性がますます強烈に--。「一人勝ち」を続ける米国、投機マネーに侵略されたアジア、次のマネー聞きの火種を抱えた日本・中国。グローバル資本主義下の新通貨システムを解明。


目 次

第1部 グローバル資本主義と国際金融危機

第1章 新たな通貨経済危機
歴史的転換期となった90年代/通貨危機の世界的波及

第2章 グローバル経済はどこへ向かうか
安定成長を続ける米国経済とそのリスク/ダイナミックな発展は期待できないEU経済/再び世界の成長センターを指向するアジア諸国/不安が残る中国と日本/国際金融システムの安定に向かって


第2部 マネークライシス・エコノミー

第3章 「合法的な練金術」---シニョレッジとは何か
通貨は錯覚を起こしやすい/通貨問題の本質にシニョレッジ/機軸通貨の特権とは何か

第4章 新型の通貨危機はどうして発生したのか
通貨危機発生のメカニズム/アジア通貨危機の原因は何か/通貨危機にも強かった中華圏通貨/中南米とロシアの通貨危機/ヘッジファンドとIMF

第5章 米国・日本・欧州の通貨はどうなる
米国を中心とした経済のグローバル化/新しいアイデンティティを必要としている日本円/通貨統合へ向かった欧州

第6章 国際通貨制度の新しい常識
変動相場制(フロート制)/固定相場制(ペッグ制)/国際通貨制度の全メニュー/為替レートを決める通貨のファンダメンタルズ/通貨制度の考え方/経済政策と通貨政策の活用法

第7章 通貨制度の歴史から新しきを知る
金本位固定相場制/両大戦間期の国際通貨制度/ブレトンウッズ=IMF体制/ドル本位変動相場制の時代へ/ドル本位変動相場制の三大合意とは/スネーク制から欧州通貨統合の始まりへ/欧州通貨統合の準備段階としてのEMS

第8章 21世紀の国際通貨体制
通貨制度の向かうべき方向/国際通貨制度を安定化させる技術面の検討/通貨改革を加速させる電子マネー

第2部の参考文献

索引

内容説明

経済合理性だけでは動かない、通貨の政治的・象徴的・投機的性質に翻弄される為替相場の世界。その本質に隠されたシニョレッジ(通貨発行特権)=合法的錬金術の仕組みから、世界的波及を見せる「グローバル資本主義の危機」のメカニズムを探る。

目次

第1部 グローバル資本主義と国際金融危機(新たな通貨経済危機;グローバル経済はどこへ向かうか)
第2部 マネークライシス・エコノミー(「合法的な錬金術」―シニョレッジとは何か;新型の通貨危機はどうして発生したのか;米国・日本・欧州の通貨はどうなる;国際通貨制度の新しい常識;通貨制度の歴史から新しきを知る;二十一世紀の国際通貨体制)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

がっち

3
前半はグローバル経済の話、後半は通貨危機、為替についての歴史そして現状の話で構成されている。通貨危機についてはとても興味深く読ませてもらった。今まで私自身は通貨危機の要因は単なる行き過ぎたヘッジファンドのせいだと思っていたが、それは確かではあるが真の原因はシニョレッジ(通貨発行によって得られる利益)にあるらしい。私自身シニョレッジという言葉は初めてだったが、ロシアのハイパーインフレやさまざまな通貨危機の要因がとてもわかりやすく書いてあった。B2010/11/15

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