戦略的資本主義―日本型経済システムの本質

戦略的資本主義―日本型経済システムの本質

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  • サイズ B6判/ページ数 432p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784532143169
  • NDC分類 332.107
  • Cコード C3033

内容説明

官僚主導論は誤り。日本の発展を導いたのは官僚ではない―。米・日本研究の第一人者が戦後の経済発展の軌跡を緻密に分析。興銀をはじめ、戦略的発想を持った民間企業・銀行こそがその原動力であったことを鮮やかに解明した画期的研究。

目次

第1章 過去の重み―複雑な統制の遺産
第2章 戦略家たちとその苦悩―力を発揮できなかった官僚たち
第3章 規制者たちと産業金融―安定重視の日銀・大蔵省
第4章 政府金融の実証分析―後ろ向きの資金配分
第5章 銀行家の王国―公的機能を担った民間金融機関
第6章 民間企業と公的金融―三つの対応パターン
第7章 金融地図の変貌―金融自由化と政府金融
第8章 戦略的資本主義の未来

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

とりもり

3
もう30年以上前の本だが内容は示唆に富む。官僚主導の「日本株式会社」という見方が主流の時代に「企業主導の戦略的資本主義」という概念を持ち込んだ先見性は注目に値する。興銀を中心とする「銀行家の王国」が本当に存在したかは疑問が残るが、通産省中心の産業育成という通説は、本書の「忠誠」「脱退」「訴え」の3パターンの代表的企業を見ても、あまり妥当しないだろう。むしろ、今でも官製ファンドや政投銀を中心に、ゾンビ企業に多額の資金を投入し続けている事実を踏まえれば、今でも本書から学べる事実は多いと感じた。★★★★☆2024/11/20

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