内容説明
ラショナル思考でビジネスが直面する難問を解決する近道。“ムダ・ムリ・ムラ”“ヌケ・モレ”のない思考技術を豊富なケース・スタディを使って実践的に伝授。的確かつ迅速な決断。
目次
第1章 論理的アプローチの必要性(ビジネス社会で生き残る条件;思考業務には段取りがある;思考技術は訓練できる;プロブレム・ソルバーの条件;日本的発想を科学する)
第2章 思考業務の分類と手順(思考業務には四領域がある;当面する状況を、的確に把握する方法;トラブルの原因を客観的に究明する方法;説得力ある意思決定能力;ヌケ・モレのないリスク対応力;疑問を感じたらフィードバックを)
第3章 ビジネスへの応用・展開(ビジネスへ適用するときに注意すること;企画立案はまず目標を明らかにする;会議では質問と自己主張を区別せよ;提案セールスで顧客ニーズをつかむ;売り上げ不振は少ない情報で原因究明;理詰めの説得力を国際ビジネスに生かす)
第4章 分析力を身につけるには(思考技術はみがくもの;実地に適用する工夫;非ビジネスで試してみる)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
79
これは管理職研修用のサブテキストにいいのかもしれません。非常にいいと思われるのは管理職に必要な考え方のエッセンスが詰まっている気がしました。私自身が若い頃に読んだとしてもかなりためになることが書かれています。特に「ビジネスへの応用・展開」ではちょっとしたケースなども書かれていて興味を持てそうな気がします。2016/01/29
B.J.
4
●三方一両損:ある正直者が、道で3両入った財布を拾った。男は律儀に落とし主を探し、金を返そうとした。ところが落とし主は、財布は受け取ったが、3両は拾った男にやるといいはった。どちらが受け取るかで大喧嘩になり奉行所へ持ち込まれた。▼南町奉行の大岡越前守は、双方の言い分を聞き、自腹を切り1両足し拾い主と落とし主に2両ずつ与えた。拾い主は、もらっておけば3両手に入ったので1両の損。落とし主も、3両戻ったのが、1両の損。奉行は、自分の財布から1両出し、これも1両の損。これで文句はあるまいと、名裁き。・・・本文より2020/02/26
dice-kn
3
25年あまり前に出た本ですが、日本人が論理的思考をするのが苦手とか、リスク対応や海外との交渉に弱いといった指摘は今もあまり変わっていないような・・・。一朝一夕にはとても無理ですが、書かれていたことを実践してプロブレム・ソルバーになれるよう精進していきたいと思います。2017/09/12
まさげ
1
問題解決に至るプロセスがわかりました。もっと早い時期に読んでおけばよかったと思いました。2013/09/29