コマースの興亡史―商業倫理・流通革命・デジタル破壊

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コマースの興亡史―商業倫理・流通革命・デジタル破壊

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  • サイズ 46判/ページ数 400p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784532135195
  • NDC分類 672.1
  • Cコード C3063

出版社内容情報

日本の近代化が始まる明治維新から数えて150有余年、筆者はそのほぼ3分の1に相当する長い間、流通・マーケティング研究に関わってきました。本書は、明治・大正から昭和・平成を経て、令和に至るコマース(商業)の近現代史をたどり、それぞれの時代の商業の特質を描き出します。
 本書は、小売商業者の経営革新行動を中心に分析。具体的には小売商業者の経営革新行動を分析するフレームワークとして小売事業モデルを提示し、なぜその経営主体が存在し、どのように社会に貢献するのかを示す基本理念、それをどのような事業の形にして競争を勝ち抜くのかという市場戦略、そして戦略を実行し収益を上げる小売業務システムの3層からなる分析枠組みを設定します。戦後小売りビジネスモデルの興亡史という側面も持ちます。
 それにより流通革命期におけるダイエーに代表される総合量販店の成長と凋落、セブン‐イレブン・ジャパンやファーストリテリングなど専門量販店の持続的な躍進を分析し、小売企業の成長戦略のための基本的な指針を示します。
 デジタル破壊、オムニチャネル化、プラットフォームなどの先端的動きについても分析し、最後に、流通・マーケティングの視点から、対面形式による商業の重要性、それがデータ・技術に置き換わる時代の商業倫理ならびに情報倫理のあり方を考えます。

内容説明

なぜ日本の商業の近代化・産業化は円滑に進んだのか、なぜ流通革命の担い手は総合量販店から専門量販店へ替わったのか、なぜデジタルプラットフォーマーは「勝者総取り」を実現できたのか、そして今後、オンラインとオフラインを統合したオムニチャネル化はどのように進化するのか―。グローバルな視点から日本商業の近現代史を俯瞰し、江戸を淵源とする「正しい商い」の探求から昭和の流通革命へ、そして令和のデジタル化による創造的破壊へと変遷するコマースの分水嶺を取り出し、それぞれの時代の商業者の経営革新行動を解き明かす。50年以上にわたって流通ビジネスを調査し続けてきた現場主義の研究者による渾身の商業経営革新史。

目次

「だれもが商人になる」商業社会の到来
コマースの3つの分水嶺―商業近代化の西欧モデル
1 近代社会 商業倫理の確立期―繁盛店の時代(日本商業倫理思想の源流)
2 高度産業社会 流通革命期―チェーンストアの時代(流通革命への挑戦と挫折―中内〓と渥美俊一の「同行二人」;小売事業モデルの革新論―分析枠組みの提示 ほか)
3 デジタル社会 デジタル破壊期―オムニチャネルの時代(流通のデジタルディスラプション―プラットフォーマーの出現;小売事業モデルの融合と包摂)
4 歴史を貫く基本問題―価値共創と情報倫理(経験価値の共創パラダイム)
商業倫理と情報倫理の一体化

著者等紹介

矢作敏行[ヤハギトシユキ]
法政大学名誉教授。1945年生まれ。69年国際基督教大学教養学部卒業後、日本経済新聞社に入社、日本経済新聞・日経流通新聞(現・日経MJ)記者を経て、90年法政大学経営学部教授(流通論)、2016年現職。同大学イノベーション・マネジメント研究センター・流通産業ライブラリー創設者、商学博士(神戸大学、論文)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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ろぶくん

6
リアル小売り企業の歴史から、オンライン小売業の特徴、消費者の経験価値までカバーしているためかなりのボリュームである。抽象的表現も多いが物販や流通にかかわっている人で一度ちゃんと成り立ちから学んでみたい人にはおすすめの本。2023/01/08

かっさん

2
コマースの興亡史 #読了 小売業を中心に据えて、日本の商業が思想的、仕組み的にどのように変遷してきたのかまとめた一冊 戦後の経済復興期から、いまのデジタル環境まで。環境も変わる中でどんな企業がどんなことを考えて事業にとりくんで来たのかがまとまっていて面白かった #商業 #小売業2023/04/27

とりもり

2
総合量販店の時代から、専門量販店、コンビニおよび製造小売業の台頭、そしてプラットフォーマーによる小売事業モデルの抜本的変革までを概観する一冊。米英の小売モデルについての言及もあるが、基本的には日本の小売業の変遷がメイン。戦後の総合量販店誕生から基本的には薄利多売のビジネスモデルで、付加価値をどう付けるかという発想がなかったのが没落の原因かと。今に至る日本のサービス業の生産性の低さは、この時から基本的に変わってない気がする。ペガサスクラブの渥美俊一の名前を久々に見て懐かしさを覚えた。★★★☆☆2022/11/16

Go Extreme

2
だれもが商人・商業社会の到来 コマース3つの分水嶺―商業近代化の西欧モデル 近代社会 商業倫理の確立期―繁盛店の時代:日本商業倫理思想の源流 高度産業社会 流通革命期―チェーンストアの時代:流通革命への挑戦と挫折―中内功と渥美俊一の同行二人 小売事業モデルの革新論―分析枠組み提示 デジタル社会 デジタル破壊期―オムニチャネルの時代: 流通のデジタルディスラプション―プラットフォーマー 小売事業モデルの融合と包摂 歴史を貫く基本問題―価値共創と情報倫理:経験価値の共創パラダイム 商業倫理と情報倫理の一体化2021/11/12

山崎 邦規

0
商売に関心があるなら、手に取って読んでみるべきだと思う。ただ、商業を説明するビジネス用語が多用されているから、経済の基礎を習得していることは必要かもしれない。それはともかく、小売の歴史を非常に躍動的に記述しているので、実際に働いている時のような臨場感をもって高揚しながら読める。裏を返せば、世俗の喧騒に満ちてはいるが、隠居人ならいざ知らず、現役世代は火事場に入って何かを得ようと元気に読むことができるだろう。また、著者の心持ちは非常に人間的で、決して利益至上主義で高圧になりはしないので、安心できる。2023/06/10

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