統計 危機と改革―システム劣化からの復活

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統計 危機と改革―システム劣化からの復活

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  • サイズ A5判/ページ数 300p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784532135089
  • NDC分類 331.19
  • Cコード C3033

出版社内容情報

30年にわたる経済の停滞と、それに対して的確な対処が出来なかった一つの理由は、日本経済の急速な構造変化を経済統計が的確に捉えていなかったことだ。1990年代以降に統計を通じた十分な構造変化の把握をしてこなかったために起こった第2の「敗戦」が、現在の停滞であるとも言える。
 本書は、GDPの精度改善、統計カバレッジの向上から「毎月勤労統計」問題、統計作成技術の改善まで、日本の統計の課題とその問題解決のための統計改革について、改革の司令塔の前統計委員会委員長を中心に解説。エビデンスにもとづく政策を実現するために不可欠な改革策を具体的に示す待望の統計改革ガイド。
●日本の統計の5つの問題点
?景気判断のもととなるGDP(四半期GDP速報<QE>)や景気関連統計のブレ(ノイズ)が大きい
②統計のカバレッジが十分ではない:GDPが経済活動を十分に捕捉できていない
③インフレ率の推計精度が十分ではない
④日本経済の成長力(潜在成長率・生産性)を正確に評価できていない
⑤統計作成プロセスが、日本の社会経済の構造変化に対応していない

内容説明

「毎月勤労統計」問題からGDP推計の抜本改革、統計作成技術の革新まで、日本の統計システムの弱点と改善方法を、統計委員会前委員長を中心に詳細に提示。改革の当事者による問題の本質を突いた解説。

目次

第1部 改革頓挫の歴史と新制度改革(なぜ統計改革が必要なのか―経済統計への批判と対処;現行統計制度の問題点―統計改革で何が変わるのか)
第2部 基礎統計調査の全面見直し(景気関連統計(動態統計)の精度改善
「毎月勤労統計」問題への対応
統計のカバレッジ改善を目指して)
第3部 GDP推計の抜本改革(四半期別GDP速報(QE)の精度向上
GDP年次推計の改善
GDPの実質化問題としてのサービス物価統計改革)
第4部 「市場」抜き新経済活動と統計作成技術の革新(新しい経済活動をどのように捕捉するか;統計作成技術の革新を目指して)

著者等紹介

西村〓彦[ニシムラキヨヒコ]
政策研究大学大学院特別教授、東京大学名誉教授。1975年東京大学経済学部卒業、77年同大学大学院経済学研究科修士課程修了、82年イェール大学大学院博士課程修了(Ph.D.(経済学))、83年東京大学経済学部助教授、94年同大学大学院教授、2003年内閣府経済社会総合研究所総括政策研究官(併任)、05年日本銀行政策委員会審議委員、08年日本銀行副総裁、13年東京大学大学院経済学研究科教授、同年同大学大学院経済学研究科長・経済学部長、14年政府統計委員会委員長、15年紫綬褒章受章、16年より現職。Imperfect Competition,Differential Information,and Microfoundations of Macroeconomics(日経・経済図書文化賞、Oxford University Press)、『「価格革命」のマクロ経済学』(エコノミスト賞、日本経済新聞社)、Economics of Pessimism and Optimism(共著、日経・経済図書文化賞、Springer)など著書多数

山澤成康[ヤマサワナリヤス]
跡見学園女子大学マネジメント学部教授。1987年京都大学経済学部卒業、2017年埼玉大学大学院人文社会科学研究科博士後期課程修了。博士(経済学)。1987年日本経済新聞社入社、97年日本経済研究センター研究員、2002年跡見学園女子大学助教授、09年同大学教授、16年政府統計委員会担当室長、18年より現職。第1回景気循環学会中原奨励賞受賞

肥後雅博[ヒゴマサヒロ]
日本銀行京都支店長。1988年東京大学理学部地球物理学科卒業、90年東京大学大学院理学系研究科修士課程修了(地球物理学)、97年ミシガン大学大学院修士課程修了(経済学)。1990年日本銀行入行、2004年同行調査統計局経済分析担当総括、08年調査統計局物価統計担当総括、10年調査統計局物価統計課長、11年国際局国際調査課長、12年調査統計局参事役(統計担当)、17年総務省参与・統計委員会担当室次長、19年から現職。この間、アービング・フィッシャー中央銀行統計委員会理事、統計委員会審議協力者(日本銀行代表)、国土交通省・不動産価格指数(住宅・商業用不動産)の整備に関する研究会委員を歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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yuno

6
GDPの精度改善のために2014年から著者らが取り組んできた統計改革の話。統計委員会の機能強化といった組織論に始まり、QEのブレ、年次推計の精度向上のため、SNAの基になる一次統計等の集計方法の変更や推計方法の改善について議論する。毎勤問題はそうした改革の最中に発生したもので、分散型統計機構という体制の弱さを考えると起こるべくして起きた感じがある。ビッグデータや税務データの利用にも触れられている。SNAの作成方法に関する勉強にもなる一方、現行統計の問題点が良く分かり、怖くて統計が使えなくなりそうである。2021/04/16

2
ノイズの問題を抱えるGDPの精度向上にはコペルニクス的な発想の転換が必要だったとのこと。データの信ぴょう性が統計結果に与える影響は大きい。加えて、統計の不正問題についても考えなければならない。統計製作者の弱体化というテーマは面白かった。ローテーション・サンプリングの導入は読み応えがある。こういった改革があってこその統計だと思った。2020/09/27

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