内容説明
意表をつく核実験、36年ぶりの党大会―。国際秩序を揺さぶる北朝鮮は、実はGDPすら公表していない謎だらけの国。北朝鮮の抱えるリスクを、北朝鮮の現状、北朝鮮に対する日韓の認識、北朝鮮をめぐる日韓協力の3点から分析するかつてない解説書。
目次
北朝鮮リスクと国交51年目の日韓
金正恩流の統治スタイルと内政リスク―安定の中に潜む不安定性
北朝鮮式の改革・開放の可能性と限界―市場経済化と中国依存のリスク
過渡期の北朝鮮ビジネス―個人・民営企業の台頭と金融改革
変化する北朝鮮の社会と人々の価値観―市場化と少子高齢化のインパクト
矛盾をはらむ並進路線外交―内政・対外政策・南北関係に伴うリスク
増大し続ける軍事リスク―高まる核・ミサイル・サイバーなどの脅威
韓国が描く朝鮮半島将来シナリオ―韓国のリスク認識と日本への期待
日本にとっての朝鮮半島―歴史的関係と将来展望
再構築を求められる日韓の外交戦略―東アジア情勢の変化と対北政策の協調
日米韓安保体制の動揺と変革―米韓同盟の「復元」と日米同盟の「更新」
北東アジアの新たな地域経済圏づくり―懸案解決後の対北協力案の検討
問われる政治のリーダーシップ―リスク対応の日韓協力に向けて
著者等紹介
小倉和夫[オグラカズオ]
1938年生まれ。東京大学法学部、英国ケンブリッジ大学経済学部卒業。62年外務省入省。北東アジア課長、経済局長、外務審議官、駐ベトナム大使、駐韓国大使、駐フランス大使などを歴任。2003‐11年独立行政法人国際交流基金理事長、2011‐13年東京2020オリンピック・パラリンピック招致委員会評議会事務総長。現在、国際交流基金顧問、青山学院大学特別招聘教授、日本財団パラリンピックサポートセンター理事長
康仁徳[カンインドク]
1932年平壌生まれ。58年韓国外国語大学ロシア語科卒業。62年韓国中央情報部(KCIA)に入り、海外情報局長、北朝鮮情報局長、心理戦局長などを歴任。70年代に南北協議を行う韓国政府の南北調節委員会代表メンバーとして訪朝。金大中政権下の98年3月から99年5月に統一相。現在は慶南大学極東問題研究所碩座教授で、韓国政府の国家安保諮問団諮問委員(統一・北朝鮮分野)も務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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おさむ
BLACK無糖好き