解剖 北朝鮮リスク

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  • サイズ B6判/ページ数 369p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784532134648
  • NDC分類 302.21
  • Cコード C3033

内容説明

意表をつく核実験、36年ぶりの党大会―。国際秩序を揺さぶる北朝鮮は、実はGDPすら公表していない謎だらけの国。北朝鮮の抱えるリスクを、北朝鮮の現状、北朝鮮に対する日韓の認識、北朝鮮をめぐる日韓協力の3点から分析するかつてない解説書。

目次

北朝鮮リスクと国交51年目の日韓
金正恩流の統治スタイルと内政リスク―安定の中に潜む不安定性
北朝鮮式の改革・開放の可能性と限界―市場経済化と中国依存のリスク
過渡期の北朝鮮ビジネス―個人・民営企業の台頭と金融改革
変化する北朝鮮の社会と人々の価値観―市場化と少子高齢化のインパクト
矛盾をはらむ並進路線外交―内政・対外政策・南北関係に伴うリスク
増大し続ける軍事リスク―高まる核・ミサイル・サイバーなどの脅威
韓国が描く朝鮮半島将来シナリオ―韓国のリスク認識と日本への期待
日本にとっての朝鮮半島―歴史的関係と将来展望
再構築を求められる日韓の外交戦略―東アジア情勢の変化と対北政策の協調
日米韓安保体制の動揺と変革―米韓同盟の「復元」と日米同盟の「更新」
北東アジアの新たな地域経済圏づくり―懸案解決後の対北協力案の検討
問われる政治のリーダーシップ―リスク対応の日韓協力に向けて

著者等紹介

小倉和夫[オグラカズオ]
1938年生まれ。東京大学法学部、英国ケンブリッジ大学経済学部卒業。62年外務省入省。北東アジア課長、経済局長、外務審議官、駐ベトナム大使、駐韓国大使、駐フランス大使などを歴任。2003‐11年独立行政法人国際交流基金理事長、2011‐13年東京2020オリンピック・パラリンピック招致委員会評議会事務総長。現在、国際交流基金顧問、青山学院大学特別招聘教授、日本財団パラリンピックサポートセンター理事長

康仁徳[カンインドク]
1932年平壌生まれ。58年韓国外国語大学ロシア語科卒業。62年韓国中央情報部(KCIA)に入り、海外情報局長、北朝鮮情報局長、心理戦局長などを歴任。70年代に南北協議を行う韓国政府の南北調節委員会代表メンバーとして訪朝。金大中政権下の98年3月から99年5月に統一相。現在は慶南大学極東問題研究所碩座教授で、韓国政府の国家安保諮問団諮問委員(統一・北朝鮮分野)も務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

おさむ

44
今日の6回目の核実験(水爆実験)を受け、おさらいで斜め読み。ミサイルや核実験は、抑止力と対外交渉力の向上の為。金正恩は経済成長と核武装の二兎を追う並進戦略をとる。少子高齢化や世代間ギャップなどの課題が山積み。1990年代の経済危機を乗り越えて、いまはプラス成長。貿易赤字を海外への労働力派遣と原材料輸出、観光収入で埋め合わせている。対中依存度が高い。北東アジアは米中ロ日などの軍備競争が熾烈で世界大戦の可能性も排除できないと、北朝鮮は思っている。冷戦の残滓がここにあります。2017/09/03

BLACK無糖好き

9
日韓の研究者らによる研究報告書「北朝鮮リスクと日韓協力」が土台。多角的な視点から北朝鮮の現状とリスクについて解説している。目を引いたのは趙成烈研究委員による「矛盾をはらむ並進路線外交」の章。金正恩政権は核兵器保有の過信から経済の門戸を開放し、国民が外部の思想潮流との接触が増している事から体制転換の可能性が高まっているという。これを糸口にいくつか戦略を披露しているが、実効性はともかく、韓国の研究者の北朝鮮に対する視点や思考をうかがい知る事が出来る点が本書の特徴。 2016/09/07

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