「正社員」の研究

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  • サイズ B6判/ページ数 297p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784532134365
  • NDC分類 366
  • Cコード C3034

内容説明

将来への不安が少なく安定している、退職金や企業年金がもらえるなど、企業に勤める正規雇用者の待遇はいいことずくめのように見える。だがこれらがすべて保証されているわけではなく、過酷なノルマや昇進試験、伸び悩む賃金、長時間労働、突然の解雇やリストラなど辛いことも多い。現代の“正社員”の実態に多方面からアプローチした異色の研究。

目次

序章 なぜ正社員を対象にするのか
第1章 正社員とはどんな人たちか
第2章 正社員の雇用の安定性
第3章 正社員の転職と定着
第4章 正社員に対する人事評価の変化
第5章 正社員の賃金と福利厚生
第6章 正社員の労働時間
終章 これからの正社員を考える

著者等紹介

小倉一哉[オグラカズヤ]
1965年生まれ。88年明治大学商学部卒業、93年早稲田大学大学院商学研究科博士課程単位取得退学。早稲田大学商学部助手、労働政策研究・研修機構主任研究員等を経て、早稲田大学商学学術院准教授、博士(商学)。主な著書に『日本人の年休取得行動』(日本労働研究機構、2003年。冲永賞受賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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haruka

11
「正社員」という立場は、実は歴史が浅いらしい。「年功序列で安定していた豊かな社会は、近年崩壊…」なんて言説がネットで散見されるけど、それは日本の長い歴史の一瞬の幻だった?そんな奇跡の一瞬に私達は縋ってたの?「親の世代は良かった」ってよく聞くけど、だったら長い目で見るとどうなのか。戦前は職の流動が激しかった→戦後は食べていけない人が多く国が何とかせねばと安定雇用を広めていく(70年代まで自営業が多く、女性も自営を切り盛り)→グローバル化で自営業が減り、高度成長で正社員リーマン増加→企業が貧乏化し非正規増加?2022/02/05

壱萬弐仟縁

11
雇用安定と引き換えに残業をする正社員(ⅱ頁)。昨年非正規は35.2%(総務省、7頁)。仕事への、賃金への、労働時間への、さまざまなものへの割り切りは、確かに、非正規なら時間的ゆとりを得るための低賃金に甘んじるということがある(130頁~)。データ解析が多い学術書だが、正社員社会が非正規社会をいじめているのなら、それは問題であろう。結局、日本社会というのは、今頑張れば報われるときがくる、というので中流社会になったが、アメリカの外圧で格差社会が定着した。がんばる理由は人それぞれだが、最低限の生活は必要である。2013/08/07

Humbaba

8
正社員という言葉は現在では頻繁に紙上を飾っている。しかし、正社員とは何を意味するのかは、それほど厳密に定義されていない。厳密な定義がないままに、使われてきて、様々なイメージをもたれてきている。しかし、そもそも正社員という言葉自体がそれほど歴史あるものではなく、使われるようになってからたかだか30年程度しか経過していない。2013/09/04

イオ

0
データなどが中心の本でした。2014/01/24

奥田

0
正社員の動向をデータなどを多用し細かく分析してあった。正社員の中の格差が拡がっている現状を考察している。2013/07/12

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