内容説明
危機を感知しリスクの波及を最小限に抑える方策を探る。貸出のリスクは金利に反映されているのか、国債のイールドカーブは景気の先行きと関連づけられるのかなど、日本市場の価格形成を精緻に分析。また、危機を招いた欧米では何が問題だったのかについても、相互連関性やネットワークに着目した新しいアプローチでリスクの把握に取り組む意欲作。
目次
市場・危機・安定性
第1部 グローバル経済危機と金融システムの安定性(システムとしての金融;金融危機の伝染メカニズム―ネットワーク分析;危機を招く「つながりの構造」を分析する)
第2部 日本の金融市場―価格形成と情報処理(貸出金利の設定とデフォルトリスク―銀行行動は変わったか;信用リスクの評価;イールドカーブと景気の関係―金利情報を読み解く)
グローバル危機の教訓と今後の展望
著者等紹介
藤井眞理子[フジイマリコ]
1955年生まれ。77年東京大学経済学部卒業、大蔵省入省。ブラウン大学大学院留学、大蔵省理財局、主計局主計官補佐、関税局国際調査課長などを経て99年より東京大学助教授、2001年同教授。現在、東京大学先端科学技術研究センター教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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