内容説明
円高対策、ユーロ危機、元切上げ、東アジア共通通貨、基軸通貨ドルの将来―激動する「通貨経済システム」の歴史・制度・理論・トピック・将来展望を第一人者が明快に解説する決定版。
目次
プロローグ 「通貨安競争」を越えて
第1章 通貨危機と通貨政策
第2章 国際通貨制度の新しい常識
第3章 通貨制度の歴史
第4章 国家と通貨の興亡
第5章 次なる国際通貨システム
著者等紹介
宿輪純一[シュクワジュンイチ]
三菱東京UFJ銀行企画部経済調査室上席調査役(シニア・エコノミスト)。早稲田大学非常勤講師、宿輪ゼミ代表。1963年生まれ。麻布高校・慶應義塾大学経済学部卒業。87年富士銀行入社。国際資金為替部、海外勤務、決済事業企画部等勤務。98年三和銀行企画部に移籍。決済業務部、UFJ銀行(合併)、UFJホールディングス経営企画部、UFJ総合研究所国際本部等勤務。2006年三菱東京UFJ銀行勤務(合併)。オペレーションサービス企画部、国際企画部等勤務(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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手押し戦車
11
新興国が為替レートを下げ輸出で経常収支を黒字にして為替介入でドルなどの外貨を買い自国通貨を下げ輸出を伸ばし、米国が大きな経常赤字になり輸入品を消費している。ブレトンウッズ体制を新興国は低為替レートを利用して作り出している。固定相場制は違う人と全て同じ行動を共にする事になりいずれ、価値観の違いが出て維持出来なくなる。変動相場制はそれぞれの経済に合わせた血流の流になっている。必要以上の血液を輸血したり、一気に血液を抜いたら体に異常が起き低血圧や高血圧で倒れ再起不能になることも有る。通貨も血液と同じ動き2014/11/25
がっち
3
通貨のスペシャリストの宿輪先生が書いた本である。中身は入門というだけ、かなり簡易である、しかし通貨を扱おうと、また決済の仕組みはどうかなど初めて勉強する大学生や社会人にとってはかなり重宝するであろうと思う。ユーロショックがどのように起きているのかなど理解ができるであろう。A2011/02/01
メルセ・ひすい
2
14-68赤65 学生向けの教科書 しかし経済を健康診断に例えているが?? 経済の健康? 健康の語は定義が不明確で悪徳業者がインチキ商法を営業し、闇を闊歩している。。例引きとして不適当。著者の知識が貧弱なジャンルを安易に例引きするのは不適当では。書の品位、信憑性が低下する。(^_-)☆。円高対策、ユーロ危機、ソブリンリスク、元切上げ…。激動する「通貨経済システム」の歴史・制度・理論・トピック・将来展望を第一人者が明快に解説。「通貨問題」の全て、グローバル経済の本質がわかる2011/03/10
けんと
0
用語の英訳を丁寧にのせてくれているところがありがたい。英語の文献を読むときに経済用語は案外つまずく2013/05/06
akanishi
0
入門書。用語の解説はわかりやすい。2013/02/15