内容説明
「金融先物市場の父」レオ・メラメドが、世界最大の先物取引所CME(シカゴ・マーカンタイル取引所)への電子取引(グローベックス)導入を巡る奮闘を通して、先物市場の未来を綴る。
目次
第1部 現状維持という圧制との戦い(発射へ秒読み;グローベックス―根本的な相違点;CME出資者協会―ロケットに燃料給油 ほか)
第2部 先物市場からの使者(来るべき技術革新の潮流;目覚まし時計;ある逃亡者の思い出 ほか)
第3部 付属資料(第三の道標;ミルトン・フリードマン宛の書簡(一九八九年三月五日付)
二つの取引所が先行き合併? ほか)
著者等紹介
メラメド,レオ[メラメド,レオ][Melamed,Leo]
CME(シカゴ・マーカンタイル取引所)名誉会長。「金融先物市場の父」として世界的に著名。1971年にCME理事長としてIMM(国際金融市場)を開始。世界初の金融先物市場を開設する。その後も米国債先物、ユーロドル先物、株式指数先物など、数々の新商品を展開。また、世界初の先物電子取引システムであるグローベックスを開発し、CMEグループの地位を不動のものとした主役者
可児滋[カニシゲル]
横浜商科大学教授。日本証券アナリスト協会(CMA)、CFA協会認定証券アナリスト(CFA)、国際公認投資アナリスト(CIIA)、Certified Financial Planner(CFP)、1級FP技能士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
メルセ・ひすい
1
★5 ☆組織や社会を創るのは倫理観と愛を持つ 人。。(^0^)日本人大使閣下・杉原の「命のビザ」で救われたユダヤ移民の子、レオ。彼の哲学…思考、思惟は第Ⅱ部に散りばめられている。。いち早くコンピュター取引を導入し世界の先物をゲットした先見性。でもメラメドは甘くない。レオに安直な市場主義信奉はない。 破壊的イノベーションはこうして実行された! 「金融先物市場の父」レオ・メラメドが、世界最大の先物取引所CME(シカゴ・マーカンタイル取引所)への電子取引導入を巡る奮闘を通して、先物市場の未来を綴る。 2011/02/01
lilysX
0
CMEの概要を。しかし既に古い。2012/07/06
夢仙人
0
一つの目標の成就に向かって様々な戦いを行った一人の人物の歴史として楽しめた。やはりメラメド氏がホロコーストを逃れたユダヤ人であることが執拗な働きかけとこれだけの行動力を維持させた理由であるか。2011/03/19
koji
0
レオ・メラメドは、10年少し前に「マネー革命」を読んで知っていました。特に、ユダヤ人で杉原千畝の「命のビザ」で救われた実話が印象に残っていました。ということで、先物市場の電子取引化への苦闘に興味を抱いて本書を手にとりましたが、権力闘争が中心で方向性が違っていました。途中で字が小さくなり、静かに本を閉じました。2011/03/05