出版社内容情報
日本はなぜ、長期低迷から脱することができないのか。なぜ、金融緩和は効果を発揮しないのか。80年代半ば以降現在に至るまでの銀行、企業、家計の行動について綿密な実証分析を行い、大不況の構図を解き明かす。
内容説明
なぜ、日本経済は長期低迷を抜け出せないのか?なぜ、金融政策は効果を発揮しなかったのか?1980年代半ば以降の銀行、企業、家計の行動を詳細に分析。不良債権の解消こそ、長期不況から脱出するための最優先課題であることを解き明かした注目の実証研究。
目次
序章 本書のねらいと構成
第1章 銀行の貸出行動―バブル期の貸出行動を探る
第2章 不良債権はなぜ発生したのか―不良債権の発生と貸出行動への影響
第3章 企業の投資はどう変わったのか―金融の自由化、土地担保と企業の行動
第4章 貸し渋りは存在したのか―企業の設備投資行動と銀行信用
第5章 企業間信用は機能したのか―企業間信用と銀行信用
第6章 家計はどう変わったのか―消費行動と銀行信用
第7章 金融政策はどう波及したのか―VARモデルによる検証
第8章 金融政策はなぜ効果を発揮できなかったのか
終章 不良債権を超えて