出版社内容情報
企業の規律を取り戻すガバナンス改革、組織を活性化させる場のマネジメント――。日本企業は何を生かし、何を見直すべきなのか? 企業のダイナミズムを体系的に解説する「生きた経営学の教科書」の全面改訂版。
内容説明
事業構造改革、コーポレートガバナンス、場のマネジメントなど、最新のトピックスを交えて、躍動感に満ちた企業のメカニズムを解明する「生きた経営学」の決定版。大学生、ビジネスマン、MBA志望者、必読のスタンダードテキスト。
目次
企業のマネジメントとは
第1部 環境のマネジメント(戦略とは何か;競争のための差別化 ほか)
第2部 組織のマネジメント(組織と個人、経営の働きかけ;組織構造 ほか)
第3部 矛盾と発展のマネジメント(矛盾、学習、心理的エネルギーのダイナミックス;パラダイム転換のマネジメント ほか)
第4部 企業と経営者(企業という生き物、経営者の役割;コーポレートガバナンス)
著者等紹介
伊丹敬之[イタミヒロユキ]
1945年愛知県に生まれる。1967年一橋大学商学部卒業。現在、一橋大学大学院商学研究科教授
加護野忠男[カゴノタダオ]
1947年大阪府に生まれる。1970年神戸大学経営学部卒業。現在、神戸大学大学院経営学研究科教授
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Tai
14
環境、組織、矛盾のマネジメント。 財やサービスの提供プロセスが難しいからこそ解決する努力が「技術的変換」になる。 情報蓄積体としての企業、「企業は人なり」本質的に重要なのは、情報の担い手、学習の担い手としてのヒト。理想的なドメインの表現、第一は表現された分野が「未来への方向性と広がり」を持つこと。夢を感じさせ、広がりある発想を許す。第二は「自社の特徴或は強み」をポイントをついたわかりやすい言葉で表現すること。自信と指針を与える。第三は「手ざわり感覚」。ドメインと自分たちの仕事を結びつけることができる。2020/09/30
桜子
12
604ページもあるため持ち運んで読むことができず、時間を要して読了しました。商学部と経営学部の学生向けだけれども経済学も併せて理解していないと難しい、社会人でも学習になります。儲け話のみに特化した経営本ではありません、経営とは何かと体系的に学びたい方にはお勧めできます。2003年版のため内容が古い箇所有り、企業の在り方が大きな変容をしている以上は新版では大幅な改訂が必要です。
KAZOO
8
どちらかというと社会人用の経営学の教科書のような感じがします。学生用であればもう少し理論などをきちっと説明してもらいたいところもあります。通読することによって確かに日経新聞を読めるようにはなると思います。2014/01/03
逢空れい
5
この本で初めて経営学を学んでみた。実際の日本企業を例とした解説が多く、普通に読み物としても面白い。 ただ、かなり古い本であるためか、書いてある内容がちょっと古いんじゃないかと思うところもたまにある。特に会社の種類のところはひどい。2013/08/30
ムンムン
2
エッセンスとして経営学を知りたい方にオススメ。理論がたくさん出てくるわけではなく、全体像をつかむために読むべき。企業のマネジメントを環境のマネジメント、組織のマネジメント、矛盾と発展のマネジメントと分類する切り口はとても参考になる。リーダーシップの章は自分の経験に照らしても頷くような記述が多かった。マネジメント層の立場を知る上でも一般社員レベルこそ読む価値があるに違いない。2019/01/14