出版社内容情報
経済政策の決定プロセスは、政治家、官僚、業界団体などを巻き込んだ複雑な戦略ゲームだ。市場対政府という観点ではその実態はとらえきれない。「取引費用分析」という新鮮な視点から政策決定の論理を解き明かす。
目 次
日本語版への序文
シリーズへの序文
原著序文
まえがき
第1章 政治過程としての経済政策決定
1 政策分析への規範的アプローチ
2 政治経済学の実践的な考え方
3 統合----「リアルタイム」の政策決定過程
4 主題----取引費用
第2章 取引費用政治学の枠組み
1 政治的結果および経済効率性
2 政治における取引費用分析
3 政治における取引費用への対処法
4 国家間の相違
第3章 取引費用政治学に関する二つのケース・スタディ
1 アメリカにおける税制および財政支出改革
2 GATTと国別貿易政策
第4章 要約と残された課題
1 政策決定過程に関する教訓
2 経済学者の役割
3 おわりに
補論 複数のプリンシパルと複数の任務を持つエージェントの問題
参考文献
事項索引
人名索引
訳者あとがき
内容説明
政策決定過程を、政策決定者と、それに影響を与えようとする参加者とのゲームとしてとらえ、現実の政策形成のメカニズムを解き明かす「取引費用政治学」の枠組みを提示。金融・財政政策、貿易政策にまつわる問題の捉え方から、日本の政策決定過程の謎解き、経済学者の役割についても、多くのヒントを与える。
目次
第1章 政治過程としての経済政策決定(政策分析への規範的アプローチ;政治経済学の実践的な考え方;統合―「リアルタイム」の政策決定過程 ほか)
第2章 取引費用政治学の枠組み(政治的結果および経済効率性;政治における取引費用分析;政治における取引費用への対処法 ほか)
第3章 取引費用政治学に関する二つのケース・スタディ(アメリカにおける税制および財政支出改革;GATTと国別貿易政策)
第4章 要約と残された課題(政策決定過程に関する教訓;経済学者の役割;おわりに)
補論 複数のプリンシパルと複数の任務を持つエージェントの問題