出版社内容情報
ルーカスによる伝統的マクロ経済学批判後、「新しいマクロ経済学」が台頭して四半世紀近くになる。この間に発展した様々な分析手法をサーベイし、これらの理論的成果が現実の経済社会に対して持つ意味を考察する斬新なテキスト。
内容説明
1970年代の「新しいマクロ経済学」の抬頭から四半世紀。その間に登場したさまざまな分析枠組みをサーベイし、それらの理論的成果が現実の経済の動きとどう関係するかを考察した意欲作。
目次
第1章 動学的マクロ経済学の発展と日本経済
第2章 最適成長モデルと時間を通じた決定
第3章 RBCモデルの基本構造―新しい景気循環の理論
第4章 世代重複モデルと社会保障
第5章 消費と資産価格―高すぎる株価収益率のパズル
第6章 企業と投資関係―タイミングを決める理論
第7章 新ケインジアン経済学と協調の失敗―透明な市場は創出できるか
第8章 契約とサーチの理論―実質賃金硬直性と労働市場のモデル
第9章 貨幣と信用の理論―日本のバブルの物語
第10章 内生的成長理論―「貧しいままの国」と「ますます富める国」