東山魁夷と旅するドイツ・オーストリア

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  • サイズ A5判/ページ数 167p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784532124298
  • NDC分類 721.9
  • Cコード C0071

内容説明

今なお残るあの作品の舞台を訪ねて―。魁夷流“美しい風景の見つけ方”とは?長野県信濃美術館前館長である著者が54作品のルーツを辿る。

目次

1 ロマンティック街道
2 バルト海エリカ街道
3 古城街道
4 南バイエルン
5 ネッカー川フライブルク
6 ライン川フランクフルト周辺
7 ドナウ川
8 チロル
9 ザルツカンマーグート ザルツブルク

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

野のこ

33
東山魁夷が観た風景 描いた作品を、松本さんが辿る。松本さんの撮った写真と同じ風景にわぁっ!て興奮しました。それに時たま遊んでいるという発見も!飾り付けられた看板のお馬さんは 実は羊だった!と松本さんのにやりに私もついにやり。私も高所が好きなので、新しい土地に行くと高いところへ登りたがる習性に共感、嬉しい。当時の魁夷の想いや時代背景もしんしんと伝わってきました。この本を読んで魁夷が出会った自然と古い町並みが織りなす風景が、この先変わらないことを願ってしまう。あとがきの奥さまへの感謝の文章も素敵でした。2017/12/14

れみ

28
東山魁夷さんがドイツ・オーストリアを描いた作品の舞台をめぐる紀行の本。「バンベルクのドーム」を紹介したページの「私もここへ来ましたよ」と魁夷さんに心のなかで呼びかけるところが好き。作品の描かれた場所を訪れたら、私もこう心のなかで言う気がします。40年の時を経ても作品と変わらない建物や街並みがたくさん残っているところがとても素晴らしいですね。 2014/07/01

風に吹かれて

17
 東山魁夷はナチが台頭するドイツに留学し、1969年にドイツとオーストリアを旅する。このときに東山魁夷が肌身で経験した街や風景が『湖澄む』 (1972)などの傑作を生んだことを本書で確認できた。 著者は魁夷の絵に描かれた街角や自然を求めて、2009年、ドイツ・オーストリアを旅する。実際の景色の写真と絵画が並べて掲載されており、「古い建物がない町は、思い出のない人間と同じだ」という諺もあるドイツの歴史性と美しい自然、そして魁夷の精神の肖像ともいうべき色使いと造形性を併せて見ることができる。 →2023/11/10

ミリオン座

7
新緑の季節になると東山魁夷の作品を思い出します。本書は東山のドイツ・オーストリアの作品を追いかけ、同じ構図の写真を掲載しています。見開きページで一方のページに東山の作品、他方のページに写真が掲載されています。描かれた場所を示す地図やその町の歴史、その町と東山の関わりも詳しく掲載されており、東山の足跡を辿るガイドブックとしては完璧ではないかと思います。「東山魁夷を訪ねるドイツ旅行」等のツアーがあれば、本書を片手に参加したい思いです。2013/05/07

emi

4
東山魁夷という人を知りたくて借りました。もう一つの絵の見方、もう一つの旅の仕方、が発見できる一冊でした。私がドイツを旅した時に見た「赤ずきんの壁画」も載っていたので、より身近に感じました。

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