日経文庫<br> 資源の世界地図

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日経文庫
資源の世界地図

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  • サイズ B40判/ページ数 271p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784532114398
  • NDC分類 334.7
  • Cコード C1233

出版社内容情報

●菅首相の脱炭素化宣言
 菅首相が、2050年までに温室効果ガスをゼロにする方針を打ち出した。これを受けて、各業界・企業は急激に動き出した。あと30年で何ができるのか。現場記者が日本・世界の最新の動向を追う。
 
●EUで始まったグリーンリカバリーが世界のスタンダードに
 コロナ禍で外出が制限された20年の3~5月。イタリア・ベネチアの海が浄化され、インド・デリーの大気汚染が解消されたというニュースを聞いた人も多いだろう。EUではもともと環境規制が厳しかったが、これを契機に、脱炭素化を一気に進めようという機運が高まっている(これをグリーンリカバリーという)。そうなるといよいよ再生可能エネルギーの時代となるわけだが、再生エネの基幹部品に使われるレアアースやレアメタルなど鉱物資源の重要さが高まる。この「資源争奪」争いから一歩も二歩もリードしているのが中国である。
 国連のSDGsの発表もあり、グリーンリカバリーの流れは世界に広がるだろう。石油に依存してきたサウジほか中東諸国は、「普通の国」になるべく努力をはじめ、アフリカは資源の戦場と化す。米国もバイデン大統領が、パリ協定への復帰を皮切りに脱炭素社会への道に舵を切る。
 
 本書は資源・エネルギーをテーマに、現状を手っ取り早く理解するための基本書。これらの動きが、新しい地政学リスクを引き起こす事情も見えてくる。

内容説明

本書は、各国が脱炭素社会を目指す中で、石油や鉱物など資源を巡る動きがどうなるかを、新聞記者の目線でまとめたものです。希少資源を各国で取り合う状況など最新の事情がみえてきます。著者は日本経済新聞記者として、エジプトを基点にOPEC諸国やアフリカの資源事情を取材。現在は、東京からマーケット全体を俯瞰しています。アフリカ諸国への関与を強める中国、急速に民主化するサウジアラビアなど、現地でしか知りえない情報も満載。また、カーボンゼロを宣言した後の日本の動きを丁寧に取材しています。石油業界や自動車・航空機をはじめ素材に関わる人々、また広く資源の事情を知りたい人におすすめです。

目次

第1章 脱炭素でコロナ不況に挑む世界
第2章 資源争奪で優位にたつ中国
第3章 サウジのジレンマ
第4章 ロシアは生き残れるのか
第5章 アフリカの不都合な真実
第6章 エネルギー転換と日本の選択

著者等紹介

飛田雅則[トビタマサノリ]
日本経済新聞社金融・市場ユニット部次長。1976年生まれ。明治大学法学部卒、2002年京都大学大学院法学研究科修士課程専修コース修了。日本経済新聞社入社。中小企業、機械、電力や株式市場、原油・ガス、非鉄などコモディティーを取材。2007‐08年、イスラエルのヘブライ大学、エジプトのカイロ・アメリカン大学でアラビア語研修。17‐20年、カイロ支局に駐在し中東、アフリカ、OPECをカバー。21年より現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kan

19
中国、サウジ、ロシア、アフリカの資源をめぐる各地の情勢と政治戦略をみる。武装勢力の資金獲得手段、児童労働、EV戦略など地政学的かつ経済的な多層的な課題の複雑さに途方に暮れる。中国依存リスクやロシアの資源外交の思惑やウクライナ問題やサウジの強かさを考えると、外交の武器としての資源をもつ強国に立ち向かうには日本の「都市鉱山」リサイクル戦略では心もとない。資源のない日本は、欧米の作るルールにただ従うのではなく、ルール形成そのものの競争に参画して有利にもっていく外交交渉にもっと敏くなる必要があると思った。2023/03/29

たこ焼き

9
イノベーションには、自由闊達に意見ができる風土が不可欠。水素・アンモニアがポイントになる。エネルギー資源だけでなく、工業製品の元になるレアアース資源を確保できる企業がものを作る力を持つ。2022/01/07

大道寺

5
世界のどこにどんな資源があって、どんな問題があるのか。そのことを大まかにインプットしておくことで、資源関連の銘柄の売買の精度が上がるだろうと思い読んだ。2021年に出たものなので情報の鮮度は問題ないだろう。脱炭素というテーマを主軸にしてそれに関わる資源の需給を中心に雑多な記事がある。「第4章 ロシアは生き残れるのか」は今起きているエネルギー問題を読み解く参考にもなると思う。2022/03/13

sakamoto

4
タイトルは『資源の世界地図』であるが中身は『レアアース・石油についての5カ国の動向』という感じだった。 けど良い本だと思う。2023/05/22

sab

3
ヤーギン氏の著作と表紙タイトル似てしまっているが、こちらはレアアース、レアメタルにかなりの紙幅を割いてくれており、ヤーギン氏著作を補完するような内容になっている。EV,蓄電池、スマートフォン部品、半導体などのテクノロジー製品・部品は外交の道具にもなっており、その原料を巡る趨勢は国際社会の理解に欠かせない。サプライチェーン末端での児童労働等諸問題の把握や、反グローバルな流れが進む昨今のサプライチェーンの多角化は産業界にとって深刻な課題であることもよくわかる。日本の姿勢を読み解くに水素に期待したい。2022/09/11

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