出版社内容情報
政府が推進する「働き方改革」とは何なのか。今から何に着手しないといけないのか。法案成立をにらみ、具体的施策を提示する。
内容説明
本書では政府で議論が進む「働き方改革」、特に企業への影響が大きい労働時間改革を取り上げ、その背景や今後の企業の対応策などをコンパクトに解説しています。労働時間に関する法的問題や労働時間を見える化するための方策などを理解することで、働き方改革を正しく知ることができます。人事担当者、管理職はもちろん、働き方・労働時間改革に関心のある一般の人にとってもわかりやすい入門書です。
目次
第1章 働き方改革の背景―なぜ、いま必要なのか?
第2章 「労働時間」をどう見るか
第3章 多様な労働時間制度と健康障害防止対策
第4章 働かせ方、働き方改革の進め方
第5章 働かせ方トラブル時の紛争解決制度
終章 労働の未来と働き方改革
著者等紹介
北岡大介[キタオカダイスケ]
北岡社会保険労務士事務所代表。1995年金沢大学法学部卒、労働省に労働基準監督官として任官し、労基法などの監督指導業務に従事。2000年に労働省を退官し、北海道大学大学院法学研究科で労働法・社会保障法を専攻。同大学院博士課程単位取得退学後、大手サービス企業労務担当等を経て、2009年、北岡社会保険労務士事務所を独立開業。2016年から駒澤大学法学部において労働法の非常勤講師も務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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コジターレ
8
社労士による働き方改革の解説本。社労士視点というところでは、よくまとまっている。ハード面の改革と同時に、慣習や意識などのソフト面をどう変えていくかが重要なことは間違いないと思った。果たして日本は何年でどのくらい変わるのだろうか。また、本書のテーマについてワークライフバランスの専門家やメンタルヘルスの専門家がどう考えるか、海外の先駆的な例はないのか、そのあたりが気になる。2017/11/24
できるだけ
7
具体例を挙げて紐解いていく形なので理解しやすい。働き方改革は労働時間に対してかなりシビアにいかないといけないと分かる本。2020/01/02
ゆうゆう
6
2017年の本。働き方改革が何となくわかった。長時間労働の是正と、効率化。働き方、働かせ方、24時間働く美学とか言ってしまってた昭和から、卒業しないといけないんだろうなぁ。2019/08/31
ポップ430
4
ホワイトカラー労働時間の見える化。実際、部下の自主勉強とかは残業なんかよくわからなかった。残業の黙認は上司が承認した事になるらしいが罰則は誰にあるのかな??2017/09/18
ARENNYA
3
・労働法は、時代に合わせた変化が非常に激しい法律だと感じる。時代とともに、パワハラや残業時間など常に新しい問題がクローズアップされ、それに伴い判例も積み重なってきている。 ・年間720時間の規制の話はなかなか難しい。それこそ、人事部が主導となり、セミナー等を実施した方が良いと思う。 ・「専門業務型裁量労働制」と「企画業務型裁量労働制」は、今のところ後者の方が導入が進んでいることは覚えておきたい。 ・筆者も繰り返していたが、ホワイトカラーの業務時間は捕捉がとてもむずかしいと感じる。2020/01/19