出版社内容情報
ライフラインとカジノという2つの顔をもつ金融の世界。欧米アジアの危機や、ビットコイン、アジアインフラ銀行構想などを題材に、マネー経済の仕組みや国際金融市場の動き、規制の枠組みなどをわかりやすく解説。
内容説明
入門・マネー経済の地政学。ビットコインやユーロ危機、アジアインフラ投資銀行などを題材に、便利な道具でありカジノにも変質する金融の本質をやさしく解説。
目次
第1章 謎めく電子仮想通貨ビットコイン―金融の本質である「お金」とはなにかを学ぶ
第2章 通貨は安定させてはいけない―為替相場と金融を学ぶ
第3章 グローバルマネーとの闘い―アジア途上国の発展と金融を学ぶ
第4章 専門家ほど見えていない―米国の失敗とグローバル化を学ぶ
第5章 バーゼル規制の最終版はない―国際金融規制と銀行の国際取引を学ぶ
第6章 日本の経験と教訓―日本を題材に世界共通の国内金融問題を学ぶ
著者等紹介
佐久間浩司[サクマコウジ] 
国際通貨研究所経済調査部長兼開発経済調査部長。1963年神奈川県生まれ。京都大学経済学部卒業後、東京銀行入行。フランクフルト、ロンドン、東京などで資本市場業務、調査業務を経て、2011年から現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
75
          
            この分野の本は、少し経つとかなり内容が変わってしまう分野なので教科書をつくるというのは大変と思われるのであまり出版されていない感じがします。この本はビットコインなどについても書かれていて最近の状況についても敷衍されています。Baselの規制や日本の最近の状況なども書かれています。いい本だと思いますが、数年たってしまうとやはり改訂版が必要となっていくのだと思われます。2017/12/02
          
        hk
2
          
            「仮想通貨ビットコイン」「アジア通貨危機」「ユーロ問題」などを切り口として、「近現代の金融は一体どうなっているのか?」を解説した一冊。 私の理解で恐縮だが、金融とは「モノと貨幣の交換を行う際に受け渡し時間のギャップが生じる取引」だ。しかし本書ではそういった基本的な部分は割愛されている。 ビットコインの項では「ビットコインでは信用創造がおこらない」ことから逆説的に信用創造とは何かを、ユーロ問題の項では国際金融のトリレンマを、アジア通貨危機の項では資本収支の重要性をそれぞれ説明するなど全体的に高度な内容だ。2015/11/20
          
        okadaisuk8
1
          
             ビットコイン(といってもマウントゴックスくらいまでだが)やアジア危機など具体的な事例を元に国際金融の基本を解説。非常に分かりやすい。 2018/04/25
          
        にゅん太郎
1
          
            国際金融危機/規制の流れがわかりやすく書かれている。2016/01/08
          
        

              

