内容説明
「伝える力」は論理で伸ばせる。メールや報告書、企画書など、ビジネス文書のポイントは論理力=国語力。カリスマ現代文講師による特別授業。
目次
話すように書かない
文の骨格は主語と述語
「言葉のつながり」が文になる
副詞と形容詞が個性を伝える
順接と逆接で読み手の意識を操る
論理を導く接続語
関係と距離を示す指示語
品詞を正確に使う
文章力に差をつける助動詞と助詞
論理的な文章にする
三つの論理の使い方
国語のテスト
著者等紹介
出口汪[デグチヒロシ]
1955年東京生まれ。関西学院大学大学院文学研究科博士課程修了。広島女学院大学客員教授、論理文章能力検定理事、東進衛星予備校講師。代々木ゼミナール、東進ハイスクールなどで大学受験の現代文講師を務め、『システム現代文』シリーズなど参考書を多数執筆(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
のり
14
非常に勉強になった。今の時代はSNSの影響もあり、思いついたまま文章を書くようになり社会では通じない文章を多用する時代になってきてると思います。この本では、学生で学んだ国語の内容を再確認でき、論理的な文章を書く基礎をこの本から学ぶことができます。内容を理解することも大事ですが文章のなんたるかを理解して書かれているこの本を繰り返し読むことでも違ってくるのではないかと思います。2017/10/01
kiki
7
文章はその人の内面と教養を自ずと表すもの。ネット社会では自分の考えを簡単に伝えやすくなり、個人が主役となる舞台が増えたため、その舞台で恥をかかぬよう、文章の書き方を学んでおくべき。正しく論理展開する手法を学ぼう。以下、文章作成のポイントを列挙する。助詞の使い方ひとつで伝わり方が異なる。要約の基本は、具体と抽象を見分け、主語、述語を正しく見つけ出すこと。そして、余計な修飾語をそぎ落とす。対立関係を示すことで、説得力を増す文章とすることができる。2017/05/04
コウヘイ
3
内容はいいんですが、問題と答えが並んでいるので問題を解こうとすると答えが見えてしまうのが残念です。読んでいて自分は日本語の文法をかなり忘れているなと思った。活用形などを復習していこうと思う。2018/06/24
KURENAI-XJAPAN
2
いきなりですが痛烈な一撃を食らったように思えた。何かと申しますと「文字は人を表す。間違ったり、感情的な文章をSNSなどで使えば自分の裸を大勢の人の前で晒しているのと同じ事になる。」この言葉を見た時、うわっ、私だ。と焦りを感じた。日頃の会話でもそうなっているからだ。前半でわかった事はやはり主語述語をはっきりさせる事。更に主語と述語が捻る事の無いように日頃から意識して会話する事。これだけで少しは伝え方がまともになるそうだ。まさに5w2h。こうした基本を忘れてしまう事にも注意したい。2018/05/30
セイ
1
主語と述語のつながり、品詞、接続詞などの一文の文章を分解して正確に読む力から、文章全体の主張や要旨をつかむ力をひと通り解説。最初の一文を読む力は中学生レベルで比較的易しいが、後半の戦前の文章を題材にした問題は、高校生レベルでやや難しめのものもあった。文章を短くすれば良いと言われがちだが、短くしすぎると助動詞と接続詞が増えて、逆に読みにくくなる点を知れて良かった。出口先生の本では、小学生向きの本を除き、ここまでたくさんの一文分解の問題を収録している本は少ないので、久しぶりに中学の文法を学べるのは良かった。2025/10/25
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