内容説明
通貨レートはどうやって決まるのか?経常収支と資本収支、金利水準、世界のお金の流れなど、決定のメカニズムをわかりやすく解説。新版化にあたり、長く続いた超円高トレンドが転換した背景、ギリシャから始まった欧州の財政・金融危機がユーロに与える影響、中国経済の成長鈍化や韓国のウォンの動向など、最新の話題を取り上げた。
目次
第1章 長期円高時代は終わった
第2章 外国為替市場という迷宮
第3章 基軸通貨ドルの居場所
第4章 振り回される円
第5章 グローバリゼーションのなかの円
第6章 挑戦者ユーロの光と影
第7章 元が世界を揺るがす
著者等紹介
滝田洋一[タキタヨウイチ]
1981年慶應義塾大学大学院修士課程(法学研究科)修了。同年日本経済新聞社入社。論説副委員長などを経て現在、編集委員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
中将(予備役)
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再度通読。これからの新たな局面で長期的に日本はどうふるまうか、為政者も国民も考えなくてはなるまい。2014/08/28
中将(予備役)
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日経新聞編集委員である筆者による近時の各国通貨の分析。第一章だけでも、報道を見る上でためになると思う。2014/05/21
キムラ産
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戦後の通貨体制からユーロの誕生経緯、そして近年の円の移り変わりを政治的な観点から解説している。この手の話題には疎いので私にはやや難解だったが、本としては読みやすい。本の内容全てを理解せずとも、新聞の話題程度は理解できるようになったため、読んだ効果はあったと感じる。2013/09/12
pen
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日経平均が1,143円下げた2013年5月23日以来、円高円安の振り幅の大きさに、通貨価値って面白いと思うようになったのが、本書を手にとったきっかけ。為替の仕組みが分かりやすく、特に2011年3月のべらぼうな円高の解説については、短期ファンドってひっどいなと憤慨してみたりしました。ドルや円、元の行方がどうなるのか、マーケットみつつ、本書を繰り返し引くと思います。2013/07/26
NAO
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通貨にからんで調べたいことがあっていろいろ読んでいるのだが、僕が欲しているところには触れられていなくて解決にはならなかった。しかし近代史、政治とかドル、円、ユーロを中心に書かれていて、為になる本でした。自分が持っている経済観や相場観のようなものと近いなと、えらそうに言うわけではないけれど、そう思いました。2021/03/20