内容説明
ドル、円、ユーロ、元の四大通貨について、いま置かれている状況、歴史的経緯を豊富なエピソードとともに語る。通貨レートはどうやって決まるのか?経常収支と資本収支、金利水準、世界のお金の流れなど、為替の決定メカニズムをわかりやすく解説。第3版ではリーマン・ショックを契機としたドル基軸通貨体制の揺らぎ、ギリシャから始まった欧州の金融・財政危機、人民元切り上げ問題など、最新のニュースを取り上げた。
目次
プロローグ 財政・金融危機の連鎖を招いた通貨の魔性
ユーロ危機のドミノ倒し
外国為替市場という迷宮
基軸通貨ドルの居場所
振り回される円(超円高から逆プラザ合意まで;日米蜜月からリーマン・ショックへ)
新たな挑戦者ユーロ
元が世界を揺るがす
エピローグ 二十一世紀の円の進路
著者等紹介
滝田洋一[タキタヨウイチ]
1981年慶應義塾大学大学院修士課程(法学研究科)修了。同年日本経済新聞社入社。現在論説副委員長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Tomohiro_Y
2
ドル・円・ユーロ・元の通貨歴史の概略と2010年までの為替情勢をぎゅーと詰め込んだ本です。内容はマニアックですが、それぞれの通貨の説明と洞察は著者の思い入れの深さを感じます。一読の価値はあります。でもまあ、あれですね、インテリの人が言う未来の見通しは常に暗いもんですが、一般のひとが”しにたい(しあわせになりたい)”のつぶやきみたいなものかとw2013年版もあるようなので、しばらくしたら読みたいですね。2014/09/07
坂本新
0
貨幣の流れを歴史的に読み解いていく一冊。読むのに近代の知識がかなり必要とされるため、これ一冊だけで読むのはお勧めできない。2015/12/13
Mitsuhiro Uji
0
為替相場の歴史を概観。2013/07/01
シュウジュン
0
とても難しくて理解しきれてないから、もう一度じっくり読みたい本です。ただ、通貨を使う人は読んでみるべき本だと思う。2012/05/05
おうまさん
0
俺の頭では60%程度すら理解しているか怪しい…為替や景気、投機なんかの関係がおぼろげながら見えてきたぐらいかな?また勉強してから再読しようと思います!2011/03/21