内容説明
交渉力はいまやビジネスの必須スキルです。本書では、「駆け引き」を超えた交渉力の理論と手順を解説します。計画の立案、事前準備、プレゼンテーションなどを通じて、いかに有利に交渉力を発揮するかという「交渉力戦略」の基本をていねいに説明しています。ウィン・ウィン交渉に至るプロセスと具体的スキル、コミュニケーションの方法などを紹介しています。リーダーに必要とされる6つのスキルを事例とともに説明。交渉力の養成法として、シミュレーションの手法を提示します。
目次
プロローグ リーダー行動を統括する「交渉力」
1 ビジネス交渉を分析する
2 交渉力の基礎理論を考える
3 交渉力理論を活用する
4 交渉力とリーダー行動
5 交渉力シミュレーション
エピローグ 仕事ができる人とは
著者等紹介
佐久間賢[サクママサル]
中央大学客員研究員。リーダーシップ研究所代表。1961年東京教育大学(現筑波大学)卒業。三菱重工業、ミシガン大学客員教授、中央大学大学院教授などを経て、2006年4月より現職。ニューヨーク大学経営大学院MBA、ロンドン大学ロンドン・スクール・オブ・エコノミックスPh.D.(経済学博士)。専門は国際経営論、人材開発論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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シュウ
5
問題点を見つけ、解決のための代替案を考え、長短を踏まえて最適なものを選ぶことが自然にできること。ユーモア、信頼関係、誠実さ。普段考えているようで、全然実行できていないことを意識できました。身近なキーワードがたくさん出てくるので、時々反省の意味も込めて読まなければいけないかも、、2013/03/15
侘び寂び侘助
3
交渉を具体的にイメージできてないが、本書より交渉は身近でおそらく誰もが知らぬ間に毎日行なっていることに気付かされた。ウインーウインの関係に持っていくこと、これがどこでも肝要です。他の交渉本も見てみようと考えている。2019/02/17
くどう@mext
2
「交渉力」をシステマティックに解説している入門本。ビジネスを行っていく上では否が応でも他部署、同業他社、他国との交渉やコンフリクトはさけられないけれど、そのような交渉が非常にわかりやすく分析されてて良かった。BATNA=代替案によるゼロサムからプラスサムへの変化や、ノーマティブ手法により、問題点を見つけ、代替案を用意し、長所短所をふまえた上で裁量の案を選択するという方法は非常に重要だなあ、と思った。2012/10/09
shimayarou
2
交渉とは何だろうか?と思って読んだ本。交渉の事例としてトヨタ、王子製紙、ソニーが載っている。交渉とは「ビジネスを前に進める(パイを拡大する)積極的な行為全体のこと」。印象に残ったこと3つ。1、交渉戦略を立てて、交渉をシミュレーションし、事前準備をすること。事前準備とは、長期計画、経営資源(ヒト・モノ・カネ)の配分計画などの事業戦略を踏まえ、交渉計画(交渉チームづくり、戦術の立案、変化する交渉要件を管理する体制をととのえる)を立てること。2、交渉はタイミング。3、行き詰まった時、ジョークが交渉を成功させる2012/01/07
もふもふ
2
相手を理解して信頼してもらうって理解は出来ても実行するのは難しいなと。2011/11/14