内容説明
個人情報保護法が制定された背景には、莫大な個人情報が収集・蓄積され、予想外の目的に使用されたり、不正漏洩されるなどの危険性が高まっていることがあります。難しいといわれる個人情報保護法を、関連する法令やガイドラインも含め、企業の対策に役立つよう、やさしく解説しました。そもそも個人情報とは何なのか、「個人情報」「個人データ」「保有個人データ」の3つの区分を理解すれば、よくわかります。「利用目的の通知・公表」「データ内容の正確性の確保」など、具体的にどうすればよいのか、事例をあげて解説しています。
目次
1 個人情報保護法制のあゆみ
2 個人情報保護法とは何か
3 民間事業者が負う義務
4 個人情報に関する義務
5 「個人データ」に関する義務
6 「保有個人データ」に関する義務
7 企業の対応とコンプライアンス
著者等紹介
岡村久道[オカムラヒサミチ]
弁護士(弁護士法人英知法律事務所)。1958年生まれ。京都大学法学部卒業、弁護士(大阪弁護士会)。国立情報学研究所客員教授、神戸大学法科大学院講師、近畿大学法科大学院講師、奈良先端科学技術大学院大学講師。総務省「迷惑メールへの対応の在り方に関する研究会」「ユビキタスネット社会の実現に向けた政策懇談会」「迷惑通信への対応の在り方に関する研究会」、経済産業省「情報セキュリティ総合戦略策定研究会」「企業における情報セキュリティガバナンスのあり方に関する研究会」、京都府「電子府庁推進評価委員会」等の委員、大阪府「ICカード活用方策委員会」のアドバイザーを歴任
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