内容説明
本書は、経済学のこれだけは知っておきたいエッセンスを、雇用、地球環境問題、出店戦略などの事例を交えてやさしく記述。上巻では、ミクロ経済学、マクロ経済学、ゲーム理論など経済学の基本を解説する。経済学の考え方を現実に即して学ぶために、石油ショック、円高など現在の日本経済を方向付けた事件についても解説した。
目次
1 経済学とは何か(経済学は身近な学問;経済学は実際の世界でどのように利用されているのか ほか)
2 経済を大づかみに捉えると―マクロ経済学の基本(GDPを中心にマクロ経済を考える;GDPを分解してみよう ほか)
3 日本経済を変えた三つの分岐点―マクロの視点で考える(構造変化の原動力―石油ショックと変動相場制;グローバル化のきっかけ―レーガノミックスからプラザ合意まで ほか)
4 市場の原理を理解する―ミクロ経済学の基本(なぜ民営化、規制緩和をするのか?;市場メカニズムを科学する ほか)
5 ゲーム理論の考え方(重要性を増すゲーム理論;エッセンスは二つ ほか)
著者等紹介
伊藤元重[イトウモトシゲ]
東京大学大学院経済学研究科教授。1951年生まれ。東京大学経済学部卒業。ロチェスター大学Ph.D.。専門は国際経済学。ビジネスの現場を取材し、生きた経済を理論的な観点を踏まえて、鋭く解き明かすことで定評がある。テレビ東京「ワールド・ビジネスサテライト」のコメンテーターとしても活躍
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
佐島楓
58
ゲーム理論などの復習のため。その他のページもざっと読んだ。実際の経済史に引きつけて説明がされているためわかりやすいが、完全に未習の読者にはやや難しいかもしれない。2018/10/21
Kiyoshi Utsugi
27
伊藤元重の「はじめての経済学 [上]」を読了しました。 経済学のことを初心者でも分かるように、非常にやさしく解説してくれてます。 上巻では特にミクロ経済学、マクロ経済学、ゲーム理論(ナッシュ均衡含む)についての解説となります。 下巻も続けて読みたいのですが、図書館で貸出中になっていたので、少し待ってからになります。😅2021/03/05
ヘタ
25
マクロ、ミクロ、ゲーム理論からなる新書。すごく読みやすかったですョ。ケインジアンと新古典派間で マクロ経済政策の論争には本書が出た時点では決着がついていなのだと。真逆に見える理論間の論争。そもそも、それぞれが設定する目標が異なる論争なのだろうか? 恥をさらすような疑問ですアレですが...2018/06/07
ビイーン
23
題名に違わぬ良書。経済学の全体像をザックリ理解するのに最適で、工学系のオッサンでも分かる。ゲーム理論についても身近な会社の出店競争例を用いてイメージし易い。巻末のブックガイドを参考にもう少し詳しく経済学を学びたくなる。2016/11/20
サメ鯨
13
経済学の基本中の基本の事を知りたかったので読了。経済学ど素人の自分でもスラスラ読めるくらいわかりやすかった。ゲーム理論は面白いですね。 ミクロ経済学、マクロ経済学を本格的に勉強していきたいと思いました。2020/06/08
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